輸入ビジネス成功!失敗から学ぶこと

「成功する人は失敗から学び、別の方法でやり直す」

これは、アメリカの作家デール・カーネギーの言葉だ。一度ぐらい大きな失敗をしたからといって、凹んでいても仕方がない。500万円分の商品の販売を、信用して任せたのは自分だ。アメリカまで行って彼の自宅を訪ねたが、もぬけの殻。家族全員で逃げたのだ。

アメリカで裁判を起こせばかえって経費がかかるため、打つ手はない。そのとき、本当に親身になって相談に乗ってくれた税理士さんがいてくれたから、なんとか立ち直れた。以来、税理士の彼とは腹を割って話せる友になった。

輸入ビジネスのセミナーにも通って勉強をし、また一から売れそうな商材探しを始めた。そのうち、ヒット商品が見つかった。

バッテリーが消耗して使えないバーコードリーダーをただ同然で仕入れる→中国で、バッテリー部分を一個数百円で作る→日本で新商品として製品化し、一個1万円近い価格で販売する!

テストで仕入れて、最終的には数千個売った。これで、贅沢をしなければ2~3年くらいは働かなくても、自由に生活するお金ができた。仕入れ交渉のために初めてアメリカ出張をしたのは、2016年11月。輸入物販をスタートしてから10カ月が経った頃だった。

目的地はテキサスとアトランタ。5000個の商品交渉という大きな取引だったので、今回は仕入れる前に実際に仕入れ先と会い、信頼できる相手かどうか確かめようと決めていた。会う前に、メールで提示されていた金額は、一個20ドル。5000個仕入れると、合計10万ドル。1千万円以上……。さすがにこの交渉は無理だと思った。

しかし、現地に行ってビジネスの話だけでなく、酒を飲みながらプライベートのことも話すうちに、一個12ドルまで値下げしてくれることになった。さらに、分割仕入れもOKと、好条件を出してくれた。手土産は、金ピカのラベルで、アメリカ人が「Japan!」と喜びそうなパッケージの日本酒。わずか980円だったので気が引けたが、すごく喜んでもらえた。初回にしては大成功のアメリカ出張だった。