「大豆」にもタンパク質が

頭の中に卵や牛乳が浮かんだ。そのほかに何かあったっけ……?

「タンパク質には植物性のものもあります。代表的なものは大豆がそうですね。豆腐や油揚げ、納豆など、大豆製品にはさまざまな食品がありますから、これらの食品を積極的に組み合わせて摂るとよいでしょう

「なるほど。大豆にはどれくらいのタンパク質が含まれているんですか?」

「豆腐なら3分の1丁、納豆1パックで約7gです。そのほかに、卵1個、乳製品だと無糖のヨーグルト150gにも約7g。これらの食品から3つを選んで食べると、タンパク質21gが摂れます」

それを目安にして食品を選べばいいのか。納豆ご飯に卵をかけてもいいかもしれない。ただ我慢するのではなくて、メニューの選び方次第で工夫すればよいのはありがたいと思う。

「糖質はなるべく減らしたいですから、小腹がすいたときにちょっとつまむのも、お菓子でなくてこういうものにするといいですよ」

先生のアドバイスが心にしみる。タンパク質は体を作る材料になるものだから、減量ばかりでなく、健康のためにも積極的に摂るのがよさそうだ。

〈先生からの処方箋〉

1食ごとにタンパク質20~30gずつを目安に。基礎代謝を高めることが減量成功の近道!

尾形 哲
長野県佐久市立国保浅間総合病院
外科部長/「スマート外来」担当医