ここ数年で生成AIが急速に身近な存在となり、なかでも「ChatGPT」に代表される対話型AIは、私たちの暮らしや働き方に大きな変化をもたらしています。とはいえ、50代以上のミドル世代にとっては、どこか“自分には関係ない”と感じている人も多いのではないでしょうか。しかしChatGPTは、そんな50代にこそぴったりの必須ツール。竹本和広氏の著書『自分らしく生きる定年後の仕事 50代の働き方は「複業」で変わる!』(ごきげんビジネス出版)より、50代でセカンドキャリアを考える際に活用したい「2つのツール」とその活用方法についてみていきましょう。
「ChatGPTなんて自分には関係ない」というミドルシニアの“大きな勘違い”…実は、50代こそ最強の“AI使い”になれるワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

複業に必須の「契約書」も、クラウド会計ソフトで便利に

複業の契約は「業務委託契約」が多いため、契約書のひな形を事前に入手しておくことが大切です。契約書のひな形はネット上に多数公開されています。おすすめはクラウド会計ソフトの「freee」です。契約書のテンプレートも充実していますので、参考にするとよいでしょう。

 

契約時に注意すべき点は、地方の中小企業では業務委託契約に慣れていないケースがあることです。案件によっては契約書が存在しない場合もあります。また、近年は企業に雇用されているのと同じ状況で働かされている「偽装フリーランス」も社会問題化しています。

 

これらの問題を回避するためには、こちらから積極的に契約書の作成を提案し、エビデンスを残すことが大切です。業務委託契約書には、業務内容、委託期間、報酬、支払い条件、機密保持、などを明確に記載する必要があります。あなたの身を守り、将来のトラブルを防ぐためにも、あらかじめ業務委託契約書を用意しておくことが非常に重要です。複業を成功に導くために、しっかりと準備しておきましょう。

 

なお、クラウド会計ソフト「freee」へ会員登録しておくと、契約書だけでなく、複業家に必要な確定申告サポートや、インボイス制度(適格請求書)、開業届の対応など、あなたの将来にも有益になります。ぜひ活用してください。

 

■ポイント

・そろえるツールが多くて大変と感じたかもしれないが、複業活動開始へスムーズに移行できるように準備しておくことが成功につながる。

 

参考:クラウド会計ソフト「freee」 https://www.freee.co.jp/

 

 

竹本 和広

セカンドキャリアコーチ

株式会社ライフシフトラボ 複業トレーナー

 

※本記事は『自分らしく生きる定年後の仕事 50代の働き方は「複業」で変わる!』(ごきげんビジネス出版)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。