堂ノ内さんの「その後」

大きな損失を経験した堂ノ内さんは、これまでの投資スタイルを見直そうと、近所のファイナンシャルプランナー(FP)に相談しました。

「優待投資自体は悪くありませんが、生活資金を大きく投じるのは精神的負担も大きくなります」との説明を受け、今後も優待投資を続けたい場合は少額にとどめ、残りは新NISAを活用した積立型の運用に切り替えるよう勧められました。

堂ノ内さんはこれを受け入れ、優待投資の上限を150万円に設定。残る資金は新NISAで投資信託による積立を始めることにしました。

株主優待には特有の楽しみがある一方、あくまで株式投資である以上、価格変動や制度変更への備えが不可欠です。これから株主優待投資を始める方は、まずはそのリスクを理解することから始めましょう。

辻本 剛士
神戸・辻本FP合同会社
代表/CFP