過去最高値を更新し続ける日経平均株価

近年は株式市場の上昇が続いていることに加え、NISAなどの税制優遇が整備されたこともあり、投資に取り組む人が増えています。

日本証券業協会「証券投資に関する全国調査」によると、有価証券の保有率は2015年には18.2%だったのに対し、2024年には24.1%まで上昇しているようです。

[図表]有価証券保有率の推移 出典:日本証券業協会 証券投資に関する全国調査を参考に筆者作成
[図表]有価証券保有率の推移
出典:日本証券業協会「証券投資に関する全国調査」を参考に筆者作成

市場の動きをみると、2026年1月時点で日経平均株価は54,000円を超え、史上最高値を更新しました。こうした上昇相場のなかで、投資の恩恵を受けている個人投資家も少なくないでしょう。

一方、この上昇相場がすべての投資家にとって良い結果をもたらしているわけではありません。なかには相場の動きを読み違え、大きな損失を抱えてしまい、トラウマ級の後悔に見舞われた人もいます。

退職金を使って投資をはじめた60歳男性

ナオキさん(仮名・60歳)は、長年にわたり医薬品会社に勤務してきました。妻と二人暮らしで、定年退職したばかりです。

退職金は約1,500万円。老後資金としては、ひとまず安心できる金額だと感じていたといいます。ただし、使い道を具体的に決めていたわけではなく、「当面は手元に置いておこう」というのが正直な気持ちでした。

そんななか、退職金が振り込まれるタイミングで、メインバンクから資産運用の案内が届きます。日経平均株価がバブル期の高値を超えたというニュースは知っており「いまから始めても大丈夫なのか」と、当初は半信半疑でした。

それでも話を聞くだけのつもりで、担当者の説明を受けながらNISAを開設。その後すぐ、「せっかくNISAを開設したから」と、2025年4月に日経平均株価連動型の投資信託を購入しました。

その後、相場は堅調に推移し、評価益は着実に増加していきます。