「どこでもいい」では資産にならない…東京が選ばれ続ける理由
少子高齢化が深刻化するなか、不動産投資には空室や賃料低下といったリスクが懸念されています。そのなかで松本氏は「賃貸需要が衰えない東京は、今後も日本を支え続ける」と言います。しかし、東京一極集中は社会全体の活力を奪うとの見方もあります。この点について、松本氏はどう考えているのでしょうか。
松本:東京が先陣を切り日本全体を牽引し続けることで、むしろ地方の役割は明確になると考えます。インバウンドを魅了する観光業の充実や、大企業が世界に分散させている工場の積極的な誘致など、それぞれの地域が独自の役割を堅実に果たすことで、日本全体の衰退は回避できるでしょう。 もちろん東京はビジネスの中心地であり、「日本の玄関口」という役割も担っています。各所で大規模な再開発が進行中ですから、今後も人口が減少する可能性は極めて低い。特に近年、注目されているのは、港区や江東区などの湾岸エリアですね。いずれにせよ、今後も都内物件の投資価値が揺らぐ可能性は低いでしょう。
総務省による最新の人口推計(2024年10月1日時点)では、日本の総人口が減少を続けるなか、東京都は突出した人口増加を記録しました。人口動態と密接に連動する不動産投資において、東京が極めて有力な投資エリアであることは、このデータからも明らかです。
加えて、国内では高度成長期に形成された市街地が次々と更新の時期を迎え、全国で再開発計画が進行しています。とりわけ東京では、東京駅周辺の特区で建設が進む「Torch Tower(トーチタワー)」をはじめ、他と一線を画す大規模プロジェクトが目白押しであり、不動産市場にも大きな好影響をもたらすと期待されています。これらの背景から、今後も東京の賃貸需要は極めて底堅く推移すると考えられるのです。
(2025年2月撮影)
松本:当社が物件をプロデュースする際は、利便性を最も重視しています。特に都心や横浜・川崎エリアの駅から徒歩10分圏内の立地を厳選し、高い賃貸需要を確保しているのです。鉄道各社はビジネスの中心地・東京駅周辺を目指す路線を展開していますから、どの沿線を選んでも大きな不便を感じることはありません。今後も衰えることのない東京の賃貸需要を満たしつつ、投資家の皆様に安定した資産形成の機会を提供していきたいと考えています。
流行り廃りに流されず、いつでも「貸せる」「売れる」スタンダード
青山メインランドが提供している「メインステージ」シリーズは、利便性のみならず、物件の居住性も重視しています。周辺の街並みや商業施設の充実はもちろん、入居者が快適な毎日を過ごすために必要な「シンプルでスタンダードな居室」の実現に注力していると、松本氏は強調します。
松本:当社が投資家の皆様にご提案しているのは、単身者向けのコンパクトマンションです。一時的な流行に左右されないシンプルなデザインと間取りで、高品質かつ飽きのこない、スタンダードなマンションに仕上げています。お部屋の嗜好は、モダンテイストだったり、クラシックテイストだったり、和風であったりと、人それぞれ。シンプルなデザインであれば、どのような嗜好にも染まることができるので、入居者を選びません。つまり「空室になりにくい物件」ということ。シンプルかつ、スタンダードであることは、物件の資産価値にもよい影響を与えるのです。
近年は地価と建築費の上昇が顕著で、松本氏の実感としても「1.5倍以上」の状況が続いているといいます。こうした状況下で特殊な間取りを手がければ、工費はさらに上昇してしまいます。また、稼働率や賃料水準の変動を招き、投資家の収益全体に悪影響を及しかねません。
松本:ハイリスク・ハイリターンな短期の投資対象ではなく、長期にわたり安定運用できる物件を提供することこそ、当社の使命です。そのためには「大きな落ち込み」のない、安定した資産価値の維持が必要不可欠です。ストレスフリーで安心感のある間取り・デザインと、高い居住性を両立させた物件こそが最適解だと確信しています。そうした物件づくりの姿勢が評価され、現在、「メインステージ」シリーズをはじめとする当社のブランドマンションの供給戸数は20,000*室を突破いたしました。
*2025年7月末時点。株式会社青山メインランドおよび株式会社ランドネクスト、株式会社メインランドジャパン全体の数字
ワンストップ体制だからこそ「長く持てる資産」になる
流行に左右されない「シンプルかつスタンダード」を徹底することが、青山メインランドが提供する安定した資産運用につながっています。松本氏が物件の価値を見極める上で常に強調しているのが、「居住性・利便性・将来性・資産性」という4つの視点です。加えて、開発から販売、賃貸管理、アフターフォローに至るまでを一貫して自社で担当し、ワンストップでのオーナーサポートを実現しているのも特長です。

松本:社内には開発、施工管理、販売、そして賃貸管理の各チームが在籍しており、代表者が集うミーティングを随時開催しています。また、創立以来培ってきたノウハウやお客様からのご意見を共有し、連携や業務へ迅速にフィードバックできる環境を整えているのです。 投資家の皆様は、ご購入から運営、ご売却に至るまで、窓口となる一人の担当者に一貫してご相談いただけます。また、管理業務を他社に委託していないため、諸経費を低く抑えることが可能です。
さらに青山メインランドは、空室期間中もキャッシュフローを安定させる、安心のサブリースシステムも完備。安定した不動産投資の運営を可能にする、充実したサポート体制を整えています。
松本:長期的な資産運用を叶える不動産投資に、絶対的な答えはありません。あるのは結果だけです。ライフプランの変化に伴い売却するのか、それともご子孫に遺すのか。どのような結果を導き出すかは、投資家様のご状況や、お考え次第です。だからこそ私たちは、的確なサポートとアドバイスを誠実に提供し続ける必要があると考えています。 大きな利益を狙って一喜一憂するのではなく、ストレスの少ない状況で安定した資産運用を実現し、最善の結果を導き出していただきたいですね。
創業から40年近い歴史の中で着実に実績を積み上げ、東京の不動産投資を成功に導いてきた青山メインランド。次回は「相続対策」の観点から、同社物件の投資価値を分析していきます。
