アルファードを「残クレ」で購入したらどうなっていた？

遺産を相続するやいなや車を購入し、資産運用などはいっさいしていなかったAさんですが、もしも相続した資産を有効活用しながら、そのうえでアルファードを「残クレ」で購入していたら、どうなっていたのでしょうか。

仮に、相続した3,000万円を4％で運用すると年120万円、月10万円の収入が得られます。こうすれば、残クレの支払いをほぼカバーすることが可能です。

当然、投資にはリスクがつきものですので無理は禁物ですが、お金を働かせることで、資産を減らさずに憧れの車に長く乗ることができた可能性があります。

Aさんの「その後」は…

アルファードで痛い目を見たAさんですが、現在は「腕時計」に熱を上げている様子です。

欲しくてもなかなか手に入らないハイブランドの腕時計を、定価よりも高い「プレミア価格」で購入。「時計は車のように維持費がかからないから安心」「プレミア価格ではあるが、今後さらに価格が上がるだろうからいま買わないと」などと、相変わらず職場で腕時計を見せびらかし、悦に浸っているようです。

50代後半のAさんは、間もなく定年を迎え長い老後が待っているにもかかわらず、アルファードの一件で得た“教訓”があまり活きていないようでした。

好きで購入するのはいいですが、それによって自身の生活が危ぶまれては本末転倒です。将来のことも視野に入れ、無理のない範囲でお金を使うようにしましょう。

武田 拓也
株式会社FAMORE
代表取締役