
ちょうどいい年齢のラインは?
「うちの商品、20代から50代まで幅広く買ってもらいたいんです」
女性向けの商品やサービスの現場では、こんなご相談をいただくことがよくあります。そのとき、必ずと言っていいほど悩まれるのが、「どの世代にデザインを合わせればいいのか?」という点。「若すぎると子どもっぽい」「落ち着かせすぎると老けた印象になる」……そんな悩みがつきものです。
そんなとき、私がおすすめしているのが、「20代後半の女性をイメージしてデザインを組み立てる」という方法です。なぜなら、「20代後半の女性に似合うデザイン感は、「50代にとっては老けて見えない」「20代にとっては子どもっぽくない」ちょうどいいラインだからです(図1)。
・20代にとっては、ちょっと大人っぽくて洗練された憧れのデザイン。
・50代にとっては、華やかさがありつつ若々しさを感じられるデザイン。
つまり、「20代後半をイメージしたデザイン」にすることで、若い世代には〝上品で素敵〞に映り、上の世代には〝気分が上がる〞と感じさせることができるのです。
ついやってしまいがちなNGパターン
こんなデザイン、思い当たる方もいるのではないでしょうか?
・「50代向け」になりすぎたデザイン
→ グレー基調で装飾もなく、全体が落ち着きすぎてしまった印象に。「品はあるけれど、ちょっと老けて見えるかも……」
・「20代向け」に寄りすぎたデザイン
→ ピンクを多用し、丸文字や手書きフォントを使ったガーリーなテイスト。「かわいいけど、少し子どもっぽく見える……」