糖尿病なら甘いものは禁止、そう考えてしまう人も多いでしょう。糖尿病専門医である大坂貴史氏によると、よいものを選べば甘いものも食べていいといいます。大坂氏の著書『血糖値は食べながら下げるのが正解』(KADOKAWA)より、間食で選ぶべきものと避けるべき“超加工食品”についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
カップ麺や冷凍ピザ、ついつい食べたくなるが…カロリー密度が高い“超加工食品”の危険性【糖尿病専門医が“おすすめのおやつ”を紹介】
間食は必要なときだけ“タンパク質”が摂れるものがベスト
「やめることに注目するのではなく、よりよいものを試してみませんか?」
「具体的にはどんなものですか?」
「間食では、あたりめ、キャンディチーズなどのタンパク質が含まれたものを選ぶといいですね。プレーンヨーグルトでもいいですよ。タンパク質が含まれていると、筋肉量を増やすことにつながりますし、腹持ちもよくて一石二鳥ですね」
「えっ、甘くないですよね?」
「そうですね。間食とは食事と食事の間にエネルギーを補給する目的で食べるものであって、甘いものという定義はないですからね」
「甘いものを食べるのが習慣になっていました」
「わかります。私も、昔はおやつに甘いものを食べるのが当たり前だと思っていましたから」
「先生もそうだったんですか……」
「はい。ご褒美みたいな感覚で(笑)。でも、そうではないと気づいてからは、食事をよりよく変えていきたいと思い、間食は必要なときだけになりました」
「そうなんですか……」
「豆乳を電子レンジで温めて、そこにきなこを入れて混ぜる『きなこ豆乳』なら、優しい甘さを感じられるかもしれません。タンパク質も補給できますよ!」
食事に対する知識の乏しさを痛感していた。
〈先生からの処方箋〉
超加工食品の代わりにタンパク質を含む間食にすればお腹を満たしながら脂肪を減らせる!
大坂 貴史
糖尿病専門医・指導医
総合内科専門医