新車価格が高騰するなか、「中古車」に注目が集まっています。中古車は初代から最新まで、その選択肢が無限大。「どの車を選べばいいのかわからない……」という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「⾞選びドットコム」がまとめた「中古車市場統計レポート」より、2025年3月に「日本でもっとも売れた中古車」をランキング形式で紹介します。

“ランクル”でも“アルファード”でもない…「日本でもっとも売れた中古車」の正体【中古車販売ランキング】
需要が高まる中古車…もっとも人気の車種は?
新車の価格高騰や資材高騰や半導体不足、物流問題などにより、新車の価格が高騰しています。また、人気車種は納期の長期化も深刻化。こうしたなか、安価で手軽に乗れる「中古車」にいま、注目が集まっています。
ナイル株式会社が行った中古車についての意識調査によると、中古車を購入する主な理由は下記のとおりとなっています。
Q.なぜ中古車を選びましたか?
・費用が抑えられるから(67.7%)
・好みの車に乗れるから(7.0%)
・中古なら傷や汚れを気にしなくていいから(4.0%)
中古車の大きな魅力は、なんといってもその安さ。また、運転が苦手な人や使用頻度が高い人にとっては、「傷や汚れを気にしなくていい」というのもあえて中古車を選ぶ理由のようです。さらに、「納車期間が短い」ことも、中古車の魅力のひとつ。通勤などですぐに車を利用したい場合、中古車が選択肢に入ってきます。
とはいえ、新車は最新モデルのみが選択肢となる一方、中古車の選択肢は無限大。「どの車・モデルを選べばいいのかわからない……」という人も多いのではないでしょうか。
そこで今回、株式会社ファブリカコミュニケーションズが運営する中古⾞情報サイト「⾞選びドットコム」がまとめた「中古車市場統計レポート」をもとに、2025年3月に「日本でもっとも売れた中古車」をランキング形式で紹介します。
第3位:N-BOX(ホンダ)
第3位にランクインしたのは、ホンダの「N-BOX」です。2011年12月に初代が発売され、発売から10年以上経ったいまも根強い人気を誇っています。
ホンダでは「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最少に」という「M・M 思想(マン・マキシマム /メカ・ミニマム)」をクルマづくりの基本に掲げ、この「人間中心」の考え方で、人のためのクルマを多く世に生み出してきました。
「世界最小のエンジンルームを創り、軽の規格のなかで最大の荷室を創る」という目標を掲げてつくられた同車は、ホンダ初の軽ハイトワゴン。全高が1,700mm以上と一般的な軽自動車よりも高く、その分広々とした室内空間を実現しています。
さらに、後席両側にスライドドアがあり、小さいお子様の乗り降りもラクちん。ファミリー層から人気です。
2021年1月には、N-BOXシリーズ※1が登録車を含む新車販売台数で4年連続1位※2、軽四輪車新車販売台数においては6年連続1位※3を獲得しています。
※1 N-BOX、N-BOX +(2017年8月販売終了)、N-BOX SLASH(2020年2月販売終了)
※2 一般社団法人 日本自動車販売協会連合会および一般社団法人 全国軽自動車協会連合会調べ(2017年~2020年)
※3 一般社団法人 全国軽自動車協会連合会調べ(2015年~2020年)
また、ホンダが軽自動車ユーザー1,000人対象に行ったアンケート調査によると、N-BOXは「ストレスが低く」「満足度が高い」という結果に。N-BOXユーザーの3人に2人が「次もN-BOXを買いたい」と回答。
2023年10月にフルモデルチェンジを行い、現在3代目。N-BOXは、多くの人に愛される車のひとつといえるでしょう。
新車価格帯:173~203万円※1
中古車相場:79.6万円~297万円※2
※1 出所:価格.com
※2 出所:カーセンサー「年式5年(2021年)以内」「走行距離5万km以内」で抽出(2025年5月16日時点)