いつの日か街の喧騒を離れ、静かな地方でのんびり暮らしたい……そう考えている人は少なくないでしょう。では、そんな移住を夢みる人々のなかで「移住先候補」として人気な都道府県はどこなのでしょうか。認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが実施したアンケート調査をもとに、西日本で人気の移住先候補トップ3を抜粋し、ランキング形式で紹介します。
東京はもうイヤだ…地方移住の相談件数「過去最多」を更新。都市部からの“脱出”を夢みる男女に人気の「移住候補地」ランキング【西日本編】
第2位:歴代首相を数多く輩出する“あの県”
第2位:山口県(全国10位)
第2位にランクインしたのは、山口県です。時代を遡ると、江戸時代は長州藩として、明治維新の立役者を多数輩出。現代でも佐藤栄作や安倍晋三など、山口県出身の総理大臣が数多く生まれています。
山口県は本州最西端に位置し、年間を通して温かく雨が少ない「瀬戸内海式気候」と冬にはくもりが多く積雪量が比較的多い「日本海側気候」の2つの気候があります。
都市部は「ゆめシティ」や「シーモール」といった大型商業施設が充実している一方で、少し車を走らせれば一面に広がる水平線。仕事に疲れても、大きな海がすべてを忘れさせてくれそうです。
また、山口は「温泉大国」としても知られ、県内には「長門湯本温泉」や「俵山温泉」、「川棚温泉」など50ヵ所以上の温泉があります。移住が叶えば、休日は温泉三昧なんてことも!?
山口県の移住支援サイト「住んでみぃね!ぶちええ山口」によると、賃貸住宅の家賃(1ヵ月3.3m2あたり)は東京8,824円のところ、3,591円※1。同じ広さで固定費が半額になるなんて、夢のようです。また、人口10万人あたりの病院数も、東京4.7のところ10.6※2と、東京の2倍以上。定年後の移住も安心ですね。
※1 出典:「社会生活統計指標(2019年)」
※2 出典:「2018年住宅・土地統計調査」(総務省統計局)
なお、山口県では東京圏、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県に在住経験があり諸条件に当てはまる方を対象に、単身移住60万円、世帯移住100万円、18歳未満の方1人につき100万円加算となる「移住支援金」を支給しています※。
※ 詳しくは各自治体のHPを確認のうえ、担当窓口にお問い合わせください。
【東京から山口までの所要時間・運賃】
■時間……5時間1分
■運賃……4万9,270円
※ 飛行機を使用した場合。参照:NAVITIME「東京-山口」おすすめルート