大きな出費が重なり家計が苦しい時期はどの世帯にもあります。そんなとき、クレジットカードの「リボ払い」で切り抜けるという選択肢を選ぶ人は、すでに家計に問題があるかもしれません。今回は、小さなリボ払いが大きな借金になってしまった松永さん(仮名・52歳)の事例と共に、そのリスクを小川洋平FPが詳しく解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
年収800万円・52歳中流サラリーマンが「泥沼借金地獄」の末、自己破産。夢のマイホームを失い家族に涙の謝罪…始まりは「今回だけ」「3万円だけ」【CFPの助言】
「借金をつくらないため」の適正な家計管理
今回はカードローンやリボ払いで借金が膨らんでしまい、自己破産に至った松永さんの事例をお伝えしました。こうしたケースは実は少なくなく、ほとんどの場合、原因は家計管理ができていないことにあります。
始まりは松永さんのように「ほんの小さな金額のリボ払い」でも、やがて大きな金額へと膨れ上がってしまうことが多くなっています。
住宅ローンの金利が1%~2%程度ですが、カードローンやリボ払いの場合には年利14%~18%程度になり、金額が大きくなるにつれて返しても返しても借金が減らないという状態になってしまいます。
実際にこのような状態になっている人は、負債の総額がいくらになっているかを把握していないケースも多いです。リボ払いをしなければならない、カードローンでお金を借りなければならないという状態に陥ってしまっている時点で危険水準といえますので、早急に改善が必要です。
自分で解決できない場合、家計再生に強いFPなどプロに相談するのも一案です。いずれにしても、放置せず早急に解決策を考えることが大切です。
小川 洋平
FP相談ねっと