夫婦喧嘩は子どもの心に悪影響を与え、経済的な影響にも波及する可能性があります。親の不仲による子どもの不安や情緒不安定は、学力や集中力、社会性の発達に影響を及ぼし、将来の経済的自立を困難にしてしまうかもしれません。良好な夫婦関係を築くことは、子どもの健全な成長を促し、ひいては社会全体の経済的安定にも貢献するといえるでしょう。精神科医さわ氏の著書『児童精神科医が「子育てが不安なお母さん」に伝えたい 子どもが本当に思っていること』(日本実業出版社)より、みていきます。
自分のせいでけんかしている…「両親の不仲」に涙する子ども、親に対する「児童精神科医の助言」 (※画像はイメージです/PIXTA)

子どもに、親が謝る姿や許す姿まで見せること

まず、けんかはしないほうがいいですし、けんかは子どもの見ていないところでするようにしたほうがいいでしょう。イラッとして、ついパートナーに怒ってしまいそうになったとき、その姿を見せることは子どもの心に悪影響を与える、ということを思い出してください。

 

それでも、もし子どもの前で夫婦げんかをしてしまったら、そのあとに仲直りをした姿までを子どもに見せることが大切です。ただ感情的にけんかをして終わりではなくて、仲直りをして関係がもとに戻る姿や、お互いに謝る姿、許し合う姿を見せるのです。それは、子どもが人間関係を学ぶうえでも、とても大切なことです。

 

児童精神科医のつぶやき

夫婦げんかをしたら、仲直りまで子どもに見せましょう

 

 

精神科医さわ