商品によって賞味期限が大きく違ったり、匂いを吸収しやすい特徴を持っていたりと、チョコレートには保存するうえで知っておきたいポイントがいくつかあります。バレンタインデーで多くのチョコレートを保存される方必見。本記事では、日本唯一のチョコレートジャーナリストである市川歩美氏による著書『味わい深くてためになる 教養としてのチョコレート』(三笠書房)から一部抜粋し、チョコレートの適切な保存方法について解説します。

(※写真はイメージです/PIXTA)
バレンタインにチョコレートをたくさん買った人・もらった人、必見!美味しさを長持ちさせる3つのポイント【チョコレートジャーナリストが解説】
美味しく食べるための「チョコレート保存法」
チョコレートを保存するときの注意事項を、最初にまとめます。
①賞味期限をチェック。複数あれば付箋を貼って管理する
②夏以外は常温で。夏はチャック付きのビニール袋に入れて冷蔵庫へ
③忘れないで食べる
賞味期限の確認は、とても重要です。板チョコレートと手作りのボンボンショコラとでは、賞味期限が1年以上違うこともあります。特に、生クリームや果汁を使った水分の多いボンボンショコラは賞味期限が短いので、注意してください。
また、地域にもよりますが、夏以外の季節ならば常温保存で問題ありません。チョコレートは気温が25度を超えると、溶けはじめます。保存する際は18度以下を目安にしましょう。もちろん、冷蔵庫に入れておけば問題ありません。野菜室で保存する場合は、冷蔵庫よりも温度がやや高く、湿度も高めなので、なるべく早めに食べましょう。
それから、冷蔵庫では、匂いが移らないように注意してくださいね。チョコレートをチャック付きのビニール袋に入れて、密封しておくとパーフェクト。私はラップでぴったり包んでから冷蔵庫に入れることもあります。これによって、湿気も防げるのです。そして、冷蔵庫から出したら、ゆっくり適温に戻してから味わってください。
ボンボンショコラは一般的に、18度ほどで味わうと美味しく感じられるように作られています。ただ、冷たいままカリッとした食感を楽しむのが好きな方もいると思いますので、ここはみなさんの好みに応じてどうぞ!