商品によって賞味期限が大きく違ったり、匂いを吸収しやすい特徴を持っていたりと、チョコレートには保存するうえで知っておきたいポイントがいくつかあります。バレンタインデーで多くのチョコレートを保存される方必見。本記事では、日本唯一のチョコレートジャーナリストである市川歩美氏による著書『味わい深くてためになる 教養としてのチョコレート』(三笠書房)から一部抜粋し、チョコレートの適切な保存方法について解説します。

バレンタインにチョコレートをたくさん買った人・もらった人、必見!美味しさを長持ちさせる3つのポイント【チョコレートジャーナリストが解説】
冷蔵庫、大丈夫ですか?
そして、意外とありがちなのが、存在を忘れ去ってしまうことです。チョコレートを買ったり友人からもらったりして、その都度保存しているうちに、ときどき記憶から消え去ってしまうのです。これが、笑えるようで意外とよく聞く話。
「冷蔵庫の奥から、賞味期限切れになったチョコレートが発見されました(泣)」なんて報告を、SNSのフォロワーさんから何度か受けたことがあります。今、みなさんの冷蔵庫、大丈夫ですか?どうか、買っただけで満足せずに、チョコレートのことを忘れないであげてくださいね。
ちなみに、特にバレンタインシーズンなどは、気になるチョコレートを次々と買って保存すると「賞味期限との戦い」に持ち込まれることがあります。特に2月14日前後に、チョコ好きな方々とこの話題になります。
バレンタインデーに自分用のご褒美チョコをたくさん買った友人は、付箋などを貼ってしっかり賞味期限を確認していました。なんとしても賞味期限内に、すべてのチョコレートを美味しく味わおうとしていたのです。幸せな戦い、ですね。
チョコレートは、豆腐かパンと心得る
保存方法をお話ししてきましたが、やっぱり私は、できればチョコレートは早く食べると一番美味しい気がします。食べたいときが美味しいとき。「食べたい」から「食べる」までの時間が短ければ短いほど、幸せになれる気がします。これは五歳の頃からチョコ好きで、今はチョコレートを仕事にまでしてしまった私の、経験に基づく感想です。
「チョコレートは、豆腐かパンと心得る」
私は特に、夏はそんな思いが強くなります。豆腐やパンは、一度にはたくさん買いませんよね?チョコレートには賞味期限が長いものがありますが、豆腐のように賞味期限が短いものもあります。特に要冷蔵のボンボンショコラは、味わえる分だけを買って、早めに楽しむのが一番です。
市川 歩美
チョコレートジャーナリストⓇ