英国流 「自分に似合う」寝室の作り方

寝室は、1日の疲れを癒やし、明日への元気を補う環境であることが大切です。ドアを開けると、部屋中、物が散乱していたり、目の覚めるような斬新な色の壁や絵に囲まれたら落ち着かず、かえって興奮して眠れません。

寝室の色使い…心を落ち着かせる「淡い色」を中心に

赤は元気の出るエネルギーを発し、交感神経を刺激するといわれているため、寝室に赤を使うことは避けたほうがいいでしょう。壁やカーテン、ベッドといった大きな面積には、心を落ち着かせるライトブルー、グリーン、ラベンダー、クリーム、グレーなどがおすすめです。

出所:テート小畠利子著『英国流 「自分に似合う」住まいの作り方:1人の時間も、みんなとの時間も、豊かで楽しい』(大和出版)
[図表1] 出所:テート小畠利子著『英国流 「自分に似合う」住まいの作り方:1人の時間も、みんなとの時間も、豊かで楽しい』(大和出版)

小畠の寝室。「夫婦喧嘩の絶えなかったカップルが、寝室の色を赤から青に変えたら喧嘩をしなくなった」という話も聞いて、私も寝室に赤を使用するのは避けています。

寝室のインテリアは「ベッド」から考える

寝室のインテリアを考えるとき、まずベッドに焦点を置くといいでしょう。ベッドにはいろいろな種類があり、ベッドヘッドの高いものも低いものもありますし、ベッドヘッドには布張りのものやファームハウス風のパイン材や金属製でできた、すのこベッドヘットもあるでしょう。

「シングルベッドには枕はひとつ」という考えは間違っていませんが、ベッドは横たわるだけでなく、枕を重ねて、起き上がって紅茶やコーヒーを飲みながら本を読む場にもなり、団らんの場にもなります。そのため、「シングルベッドでも枕は2つ以上、クッションを加えるなら5つ置くといい」と推奨する人さえいます。枕の数は、ミニマリストならより少なく、マキシマリストはより多く、と考えるのが妥当でしょう。

出所:テート小畠利子著『英国流 「自分に似合う」住まいの作り方:1人の時間も、みんなとの時間も、豊かで楽しい』(大和出版)
[図表2] 出所:テート小畠利子著『英国流 「自分に似合う」住まいの作り方:1人の時間も、みんなとの時間も、豊かで楽しい』(大和出版)

ベッドサイドテーブル…引き出しに小物を収納する

ベッドサイドテーブルとは、名前の通り、ベッドの横に置くテーブルです。ランプやメガネ、本などを置くことができるため、引き出しもあれば収納ができて便利です。ダブルベッド以上のベッドなら、置くスペースさえあれば両サイドにあると便利ですし、インテリアのバランスも取れます。

出所:テート小畠利子著『英国流 「自分に似合う」住まいの作り方:1人の時間も、みんなとの時間も、豊かで楽しい』(大和出版)
[図表3]ベッドサイドテーブル 出所:テート小畠利子著『英国流 「自分に似合う」住まいの作り方:1人の時間も、みんなとの時間も、豊かで楽しい』(大和出版)

クローゼット…木材のものなら、どんなお部屋でも合わせやすい

木材のひとつであるオークやマホガニー素材でできたクローゼットは、特にアンティークの家具であれば部屋に趣が出ます。そうでなくても家具の素材や色を統一させることで調和が取れ、部屋に落ち着きが生まれます。備えつけのワードローブであれば、収納スペースが豊富にあるので、クローゼットを置く空間が空き、部屋を狭くすることがなくなりますね。

出所:テート小畠利子著『英国流 「自分に似合う」住まいの作り方:1人の時間も、みんなとの時間も、豊かで楽しい』(大和出版)
[図表4]クローゼット 出所:テート小畠利子著『英国流 「自分に似合う」住まいの作り方:1人の時間も、みんなとの時間も、豊かで楽しい』(大和出版)