英国風の住まいと一口に言っても、多岐にわたります。まずは、自分自身がどういったインテリアが好みなのか、ミニマリズム度合いから考えてみましょう。本記事では、イメージコンサルタント・テート小畠利子氏の著書『英国流 「自分に似合う」住まいの作り方:1人の時間も、みんなとの時間も、豊かで楽しい』(大和出版)より一部を抜粋・再編集し、英国風の住まいづくりのエッセンスをみていきます。

英国式…「ミニマリズム」におしゃれな心地良いインテリアで、自分らしい部屋を作る方法
ミニマリズムらしいインテリアにも様々
インテリアの好みとして、どの程度のミニマリズム(最小限主義)が好きなのかを検証してみましょう。同じイギリスのインテリアを見ても、時代によってスタイルは異なります。ヴィクトリア朝様式を比較しても、前期はデザイン性が豊富で曲線や装飾がふんだんに取り入れられている一方、後期になると大量生産が普及し、よりシンプルなインテリアに変わっています。
たとえ英国式のインテリアを取り入れるとしても、人によってはミニマムに抑えるほうが自分らしく心地いいかもしれませんし、逆にマキシムにもっとたくさんの要素を取り入れたほうがしっくりくる人もいるでしょう。
次のようなインテリアは最小限主義の部類に入ります。
ホテル風

ホテルのようなモダンなお部屋で、家具や色の数を少なくし、モノトーンやシックな色で統一性を持たせています。低めの家具をそろえることで、部屋の広さを確保しています。
インダストリアル(工業的)

コンクリートやレンガの壁を塗装することなく、そのまま一面、露出させたり、パイプや釘も覆うことなくデザインの一部として剥き出したインテリア。無機質で重厚感があり、木材と金属を調和させることで、かっこよさが漂います。
あなたのミニマリズム度合い
自分のミニマリズム度を検証するにあたり、重要なのは、どの程度、最小限に抑え、どの程度、すっきりとした部屋が、最も快適に感じられるかです。感じ方は人それぞれです。次に、あなたにとって、どの程度のミニマリズムが心地いいかをチェックしてみましょう。
0──────────────────5──────────────────10
0 とことん最小限にするのが快適
5 適度な最小限が快適
10 最小限にしすぎると物足りなくて快適ではない
私の場合、ミニマリズムの度合いは「4」です。小物や壁掛けで部屋を彩るのは好きですが、数多く物を外に出して楽しむというよりも、物を収納して視界に入れないほうが落ち着くからです。また、まったくのモノトーンよりは、ある程度、色や模様が入ったほうが心地よく、家具にも適度なデザインが入っていると、私にとっての快適度がアップします。

テート小畠利子
『トーキングイメージ』代表
イメージコンサルティング・養成