自分や身近な人がハラスメントを受けた際、突然のことに驚いてショックを受けてしまい、冷静な対応ができない場合があります。しかし、泣き寝入りだけはしたくない……では、自分の身を守りながら、加害者へ適切に復讐するにはどうすればいいのでしょうか。ハラスメント対策専門家の坂倉昇平氏が著書『大人のいじめ』(講談社)より、「職場いじめ」に遭った際にとるべき行動と避けるべき行動を紹介します。
職場で「セクハラ」「パワハラ」を受けた→“SNSで暴露”や“退職”は悪手…自分を守りながら相手に罰を与える“とっておきの復讐”【ハラスメント専門家の助言】
休むか、証拠を集めるか
ここで、疑問に思う人がいるだろう。休めば、証拠を集めることは難しい。しかし、ハラスメントが現在進行形の場合、証拠集めのために出社するということは、さらなる被害に遭うことを意味する。
そのダメージが積み重なると、メンタルの被害が重度になり、取り返しがつかなくなってしまう(記録を残すことで、ハラスメントをあまり苦に思わなくなったという人もいるが)。これは、相談を受けている側からしても悩ましい問題だ。
証拠の集め方、休み方や手当のもらい方、さらに何を優先するかの判断も含めて、社外の専門家にまずは相談してもらいたい。
職場いじめやハラスメントの専門家がいる主な相談窓口
【NPO】
NPO法人POSSE https://npoposse.jp
03-6699-9359 soudan@npoposse.jp
筆者が理事を務めるNPO法人。
【労働組合】
・総合サポートユニオン https://sougou-u.jp
03-6804-7650 info@sougou-u.jp
筆者が執行委員を務める労働組合。
・労災ユニオン(総合サポートユニオン 労災支部) https://rousai-u.jp
03-6804-7650 soudansoudan@rousai-u.jp
・介護・保育ユニオン(総合サポートユニオン 介護・保育支部) https://kaigohoiku-u.com
03-6804-7650 contact@kaigohoiku-u.com
・私学教員ユニオン(総合サポートユニオン 私学教員支部) https://shigaku-u.jp
03-6804-7650 soudan@shigaku-u.jp
・コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク https://cunn.online/
全国にあるコミュニティ・ユニオンを紹介している。
・日本労働組合総連合会(連合) https://www.jtuc-rengo.or.jp
・全国労働組合総連合(全労連) http://www.zenroren.gr.jp
・全国労働組合連絡協議会(全労協) http://www.zenrokyo.org
【弁護士】
・ブラック企業被害対策弁護団 http://black-taisaku-bengodan.jp
・労働者側の立場で労働問題を専門とする弁護士の団体。
・日本労働弁護団 http://roudou-bengodan.org
・過労死110番 https://karoshi.jp
【行政】
・厚生労働省 総合労働相談コーナーhttps://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html
全国の都道府県にある厚労省の相談窓口を紹介している。
・東京都労働相談情報センターhttps://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/soudan-c/center/
・かながわ労働センターhttp://www.pref.kanagawa.jp/docs/k5n/soudan/index.html
・大阪府労働相談センターhttps://www.pref.osaka.lg.jp/sogorodo/roudousoudan/index.html
坂倉 昇平
ハラスメント対策専門家