結婚を後悔するサラリーマン、きっかけは些細なことだった
結婚12年目に突入したという、佐藤和弘さん(仮名・45歳)。「11月22日なら忘れないよね」と入籍日を決め、結婚記念日は毎年祝っていたといいますが、今年は一切なし。冷めきった夫婦関係を象徴しているといいます。
――まだお互い別れを言い出していないけど……どちらかが話を出したなら、あれよこれよと進んでいくんでしょうね
厚生労働省『令和5年人口動態統計』によると、本における離婚件数は18万3,808件。また、2022年のデータによると、婚姻件数は約50万4,878組で、離婚件数は約17万9,096件でした。この結果、特殊離婚率は約35.5%となり、つまり婚姻した夫婦の約3組に1組が離婚している計算になります。
また裁判所『令和5年度 司法統計年報 家事編』によると、離婚原因は以下の通り。あくまでも裁判所に持ち込まれた離婚話に限りますが、離婚原因で最も多いのが男女ともに「性格の不一致」です。
【男性→女性の離婚理由】
1位:性格が合わない…59.92%
2位:精神的に虐待する…21.41%
3位:異性関係…11.96%
4位:浪費する…11.51%
5位:家族・親族と折り合いが悪い…10.98%
【女性→男性の離婚理由】
1位:性格が合わない…38.02%
2位:生活費を渡さない…28.91%
3位:精神的に虐待する…26.12%
4位:暴力を振るう…18.51%
5位:異性関係…12.87%
佐藤さんも、妻とは「性格が合わない」と思うことばかり。具体的には、まず「価値観の違い」。家族との付き合い方や金銭感覚、子どもの教育方針など、生活に対する考え方や優先順位が異なることが多いといいます。また食事のマナーや掃除の仕方、休日の過ごし方など「生活習慣の違い」でお互いストレスを感じることが多く、喧嘩の火種に。些細な違和感や不満が日々の生活のなかで積み重なり、限界を感じる今日このごろ。子どもの存在が緩衝材になっている部分もありますが、子どもへの悪い影響を考えると、離婚が最善の選択肢だと感じる今日このごろだとか。
初めに「ちょっと合わないかも……」と思ったのは休日の過ごし方について。佐藤さんはアウトドアが好きで、毎週末、キャンプに出掛けるほど。本格的な道具を揃え、周囲からは「プロ」と呼ばれています。一方で、インドア派の妻は、週末はリラックスしたいと考えていました。結婚当初はお互いに妥協しあい、今週は夫についていってキャンプ、今週は妻に合わせて家でのんびりと……そのように過ごしていましたが、徐々に単独で過ごすようになり、お互いに「価値観が合わない」と思い始めるようになったといいます。
――始まりは小さなことでしたが、次第に「結婚しなきゃよかった」と後悔するようになりました。子どもがいるのだからと自制してきましたが……
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