夫へのお礼LINEも恐怖
その後、夫が入学費用を振り込んでくれた後で、妻が送ろうとしたお礼のLINEも、これはカチンとくるだろうという書き方でした。
海外留学ですから、学費もそれなりの金額です。大金を振り込んでもらったのは間違いないのですが、「こんなお金」という言い方はいささか嫌味に聞こえます。「こういうお金はポンと払えるのに、なぜもっと生活費を入れてくれないんですか」という「嫌味」が、読みようによっては、行間に漂ってきそうです。
本人はあくまで、「約束通りお金を振り込んでくれてありがとう」とだけ言いたいのですが、こんな文面を送ると逆効果になってしまいかねません。結局、私はどうアドバイスしたでしょう。
嫌味な書き方にならない「ちょっとしたコツ」
まず、振り込み依頼のLINEを次のように添削しました。
嫌味なニュアンスはできるだけそぎ落とし、要件だけ端的に伝えるようにしました。また、お礼のLINEは次のように添削しました。
最後の「涙」は絵文字です。どうでしょうか。このほうが当初の文面よりも、ぐっと好印象ではないでしょうか。
別居中の夫と関係を修復したい妻
次も私がLINEを添削したケースです。
この相談者も女性で、夫は愛人にマンションを買い与えて、そこで一緒に暮らしています。別居状態で、夫としては離婚したいようですが、相談者である妻は何とか夫婦関係を改善したいと思っています。
妻のほうには、「いずれ夫と一緒にゴルフに行く」という目標があります。愛人はゴルフが下手で、夫はゴルフに連れて行かないそうです。そのため妻は夫と一緒にゴルフコースを回れるレベルまでスコアをあげて、一緒にラウンドして二人の関係を取り戻すことで、離婚を回避したいのです。
私は妻に「伝え方」を徹底的にレクチャーしました。その成果もあって夫の態度が軟化し、もう少しでゴルフにも誘ってもらえそうな雰囲気でした。先ほどのLINEはその状況で妻が送ろうとしていた文面です。どうでしょうか。このメッセージを読んで、「一緒にゴルフに行きたい」と思えるでしょうか。