最近、子どもにどんな声掛けをしましたか?つい言ってしまうセリフが虐待に
つい子どもに言ってしまうセリフのなかに、本人を追い詰めてしまう言葉はないでしょうか。虐待は暴力やネグレクトだけではありません。親同士の口論、厳しすぎるしつけは、子どもの心を深く傷つける心理的虐待に当たります。日頃かけている言葉をチェックしてみましょう。
感情的
そのときの気分で態度を変え、自分の感情をそのままぶつける。怒りだけでなく、ポジティブな感情も含めて、コロコロ態度が変わると、子どもの情緒は安定しない。
感情表出の高い「高EE家族」
高EE(Expressed Emotion)とは、家族が精神疾患の患者さんに示す強い感情表出のこと。統合失調症の研究から始まり、感情的な家族のいる環境で再発リスクが高まることがわかっています。ほかの精神疾患でも関係性や病状を悪化させることがあります。
批判的&否定的
べき思考で、子どもに命令し、ほかの選択肢を与えない。「どうして」「なぜ」とできないことを理詰めで問いかけ、本人を追い詰めてしまう。
見下し
子どもを見下し、自分よりも下の存在として扱い、やる気をそぐ。
決めつけ
子どものしていることをよく見ずに決めつけるような言動は、自己肯定感を低下させ無力感を増大させる。
きょうだいとの比較
きょうだいとを比較し、蔑むような言葉は、劣等感を助長させ、本人の個性を親が否定することになる。
過度な期待
子どもにプレッシャーを与え、過度な努力を強いたりすると、挑戦を避けるようになる。
いらだち
イライラした口調で、お仕着せがましい態度で問題を指摘すると、子どものモチベーションが低下。罪悪感を覚えるようになることも。