結婚式は、人生の中の大きなライフイベント。親や親族、友人、職場の上司や同僚など、これまでお世話になった人を招き、感謝の気持ちを伝える大切な場でもあります。一方で、結婚式には、まだまだしきたりや慣習が多く、招待状や席次表、引出物などの準備が大変そうだと感じる方もいるのではないでしょうか。多くの準備が必要な結婚式ですが、最近ではブライダル業界でもDXが進んでいます。コロナ禍において、インターネットで配信するオンライン結婚式が登場して以降、WEB招待状やご祝儀のオンライン決済など、新たなカタチが生まれています。そこで今回は、最新テクノロジーを活用したウェディング×テックのサービス例をご紹介します。
WEB招待状、ご祝儀オンライン決済、スピーチ原稿もAIで!カップルやゲストを支える「ウェディング×テック」 結婚式イメージ(提供:テイクアンドギヴ・ニーズ)

ゲストリストや席次表を簡単作成

ブライズシート(提供:エスキュービズム)
ブライズシート(提供:エスキュービズム)

 

IT企業のエスキュービズムは、有料のブライダルDXツール「ブライズノート」を提供中。同ツールは、クラウドベースのコミュニケーションシステムで、カップル・ウェディングプランナー・提携事業者の3者間のやり取りを、スムーズに行うことができるサービスです。

 

ゲストリストや席次表、見積書、請求書など、多くの書類を一元管理できるので、カップルの結婚準備の負担軽減はもちろん、ウェディングプランナーの業務改善にもつながります。

 

また、同社は、結婚式におけるゲストリストや席次表の作成、引出物集計リストなどを共有できる新ツール「ブライズシート」を、2025年1月から無料で提供予定。

 

カップルとウェディングプランナーをつなぐシステムで、煩雑なリスト作成や集計作業をサポートしてくれるほか、テーブルプランの設計や主催者のプロフィール表の作成機能も搭載されます。ブライズノートとの併用も可能なため、結婚式準備において、さらなる効率化が期待できそうです。

生成AIが約15秒でスピーチ原稿を作成してくれる「結婚式スピーチ生成AI」

結婚式スピーチ生成AI(提供:ユーザーローカル)

 

結婚式でスピーチを任されたゲストは、どういった内容を話すかを考えたり、不適切な表現がないように配慮する必要があったりと、何かと負担が大きいもの。IT企業のユーザーローカルは、結婚式のスピーチ原稿を自動で作成する「結婚式スピーチ生成AI」を、2024年8月より提供スタート。生成AIの大規模言語モデル(LLM)が、ゲストの代わりに約2~3分ほどの文量のスピーチ原稿を執筆してくれる新たなサービスです。

 

同サービスは、フォーム上で、カップルや自分の名前を入力し、次に、友人や先輩、上司などの関係性をボタン選択し、相手と知り合ったきっかけや思い出エピソード、印象を箇条書きすると、約10~20秒でスピーチ原稿を代筆してくれます。相手とのエピソードや印象を生成AIが分析し、スピーチ内容に盛り込んでくれるほか、不適切な表現を避けてくれるため、スピーチを任されたゲストの負担軽減につながります。

 

ログインも不要で、誰でもすぐに無料で利用できる結婚式スピーチ生成AI。祝辞のテンプレートに沿って、あいさつ、自己紹介、エピソードトーク、はなむけの言葉などを作成してくれるので、ゲストは生成された草案をもとに、自分の言葉でブラッシュアップするだけ。オリジナリティやユーモアを交えると、より一層心がこもった温かいスピーチが届けられそうです。