結婚式は、人生の中の大きなライフイベント。親や親族、友人、職場の上司や同僚など、これまでお世話になった人を招き、感謝の気持ちを伝える大切な場でもあります。一方で、結婚式には、まだまだしきたりや慣習が多く、招待状や席次表、引出物などの準備が大変そうだと感じる方もいるのではないでしょうか。多くの準備が必要な結婚式ですが、最近ではブライダル業界でもDXが進んでいます。コロナ禍において、インターネットで配信するオンライン結婚式が登場して以降、WEB招待状やご祝儀のオンライン決済など、新たなカタチが生まれています。そこで今回は、最新テクノロジーを活用したウェディング×テックのサービス例をご紹介します。
WEB招待状、ご祝儀オンライン決済、スピーチ原稿もAIで!カップルやゲストを支える「ウェディング×テック」 結婚式イメージ(提供:テイクアンドギヴ・ニーズ)

BGM選曲などの準備を一元化

WEDDING MUSIC BOX(提供:テイクアンドギヴ・ニーズ)
WEDDING MUSIC BOX(提供:テイクアンドギヴ・ニーズ)

 

多岐にわたる結婚式の準備ですが、披露宴で流すBGMの選曲も悩みどころの一つ。USENはレコチョクとの協業で、2,000万以上の楽曲からシーンごとに選曲できるBGMサービスパッケージ「WEDDING MUSIC BOX」を、2022年11月より提供しています。J-POPや洋楽、JAZZ、クラシックなど幅広いジャンルの楽曲から、スマートフォンアプリで簡単に選曲できる人気のサービスです。

 

カスタマイズでの選曲だけでなく、そのまま使用できる披露宴プログラム、迷ったときに便利なプレイリストなども充実。また、披露宴の各シーンに合わせて、好きな楽曲を選曲したり、再生開始タイミングの設定も可能。CD原盤の用意が不要になるほか、BGMの選曲や当日のBGM再生、著作権申請処理などがオンラインで一元管理できるため、カップルと式場の両方の負担を軽減できます。

 

また、ウェディング業界最大手のテイクアンドギヴ・ニーズは、同サービスと同社独自の結婚式準備オンラインツール「the Steps」を連携したことを発表。

 

2024年10月より、全国の式場でのサービス提供を順次スタートしています。これにより、BGMを含めた結婚式の準備を一元化することが可能になり、スマートフォン一つでどこでも簡単に準備を進めることができそうです。

結婚指輪のバーチャル試着やVRシミュレーションも…ブライダル業界のDXに期待

大きな費用が発生するだけでなく、多くのルールが存在するため、準備がとても大変な結婚式。ブライダル業界でDXが進めば、カップルだけでなく、ゲストや式場の負担も軽減できます。

 

特に、コロナ禍以降は、急速にオンライン化が進み、結婚式のあり方にも変化が生まれています。結婚指輪をバーチャル試着できたり、披露宴のイメージをVR空間でシミュレーションしたり、QRコードから好きな引出物を選べたり、便利なツールも続々登場しています。

 

いまだ成長過程のブライダル業界のDXは、今後もさらなる進化が期待できそうです。

 

 

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文/渡邊晃子

フリーライター。1983年生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て、2010年からフリーランスのライターとして活動。WEB媒体を中心に、エンタメ、ライフスタイル、テック、子育てなどの分野で執筆を行う。