BGM選曲などの準備を一元化
多岐にわたる結婚式の準備ですが、披露宴で流すBGMの選曲も悩みどころの一つ。USENはレコチョクとの協業で、2,000万以上の楽曲からシーンごとに選曲できるBGMサービスパッケージ「WEDDING MUSIC BOX」を、2022年11月より提供しています。J-POPや洋楽、JAZZ、クラシックなど幅広いジャンルの楽曲から、スマートフォンアプリで簡単に選曲できる人気のサービスです。
カスタマイズでの選曲だけでなく、そのまま使用できる披露宴プログラム、迷ったときに便利なプレイリストなども充実。また、披露宴の各シーンに合わせて、好きな楽曲を選曲したり、再生開始タイミングの設定も可能。CD原盤の用意が不要になるほか、BGMの選曲や当日のBGM再生、著作権申請処理などがオンラインで一元管理できるため、カップルと式場の両方の負担を軽減できます。
また、ウェディング業界最大手のテイクアンドギヴ・ニーズは、同サービスと同社独自の結婚式準備オンラインツール「the Steps」を連携したことを発表。
2024年10月より、全国の式場でのサービス提供を順次スタートしています。これにより、BGMを含めた結婚式の準備を一元化することが可能になり、スマートフォン一つでどこでも簡単に準備を進めることができそうです。
結婚指輪のバーチャル試着やVRシミュレーションも…ブライダル業界のDXに期待
大きな費用が発生するだけでなく、多くのルールが存在するため、準備がとても大変な結婚式。ブライダル業界でDXが進めば、カップルだけでなく、ゲストや式場の負担も軽減できます。
特に、コロナ禍以降は、急速にオンライン化が進み、結婚式のあり方にも変化が生まれています。結婚指輪をバーチャル試着できたり、披露宴のイメージをVR空間でシミュレーションしたり、QRコードから好きな引出物を選べたり、便利なツールも続々登場しています。
いまだ成長過程のブライダル業界のDXは、今後もさらなる進化が期待できそうです。
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文/渡邊晃子
フリーライター。1983年生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て、2010年からフリーランスのライターとして活動。WEB媒体を中心に、エンタメ、ライフスタイル、テック、子育てなどの分野で執筆を行う。