節約って辛いイメージがありますよね。しかし、そんなイメージが変わるかもしれません。4人家族の主婦ぴーち氏は著書『ストレスフリーで楽しく実現! 1年で300万円貯まる超節約術』で、とにかくムリなく楽しく続けられる節約術を伝えています。一体どんな節約術か一部を本書から紹介します。
ストレスフリーで1年で300万貯まる!おいしく食費を節約する方法【FP2級を持つ主婦が伝授】 (※写真はイメージです/PIXTA)

食材を丸ごと食べておいしく節約!

買った食材は使い切り、“食品ロスゼロ”を目指しています。一般家庭の食品ロス率は、3.7%といわれています。4人家族の平均的な1カ月の食費は8万8000円といわれているので、3000円以上もムダにしていることに。お金を出して買った食材を捨てるのは、その分のお金を捨てているのと同じ。もったいないですよね。


食品ロスゼロのために、毎晩夕食作りのときに賞味期限をチェックしています。賞味期限が短くなったものは、冷蔵庫の見やすい場所にまとめておいて早めに使うようにしています。そして、食材の食べられるところはすべて食べます。


たとえば、ニンジンの皮は薄いのでむかずに食べたり、大根はむいた皮を千切りにしてきんぴらにしたり。そのほかにも、アレンジレシピを考えて楽しんでいます。


買ってきた長ネギは傷みやすい青い部分だけすぐにカット。みじん切りにしてフリーザーバッグに入れたら冷凍庫へ。冷凍ネギは味噌汁や和風パスタに入れたり、ネギ味噌にしたりと幅広く使えます。使い終わった出汁パックは、中身をフライパンで空炒りし、ゴマなどを加え醤油で味付けしてふりかけにしています。


家族みんなのお気に入りが、細かく切った鶏肉の皮をフライパンで焼いて作る、鶏油(チーユ)。ラーメンやチャーハン、野菜炒いためなど、どんな料理も絶品にしてくれる上に、市販の油の節約にもなります。傷まないように冷蔵庫に入れて、2週間ぐらいで使い切ります。脂を取ったあとのカリカリ鶏皮チップスは夫のおつまみにはもちろん、子どもたちも大好きです。


食材を余すことなく食べれば、生ゴミも減るのでまさに一石二鳥! 自治体指定の有料ゴミ袋がある地域ではゴミ袋代の節約になりますし、ゴミが少なければゴミ捨て場に行く労力・時間も減ります。

料理は“回数”を減らして光熱費と手間をカット!

食費を節約するのに一番効果的なのは、お金がかかる外食をしないこと。どんなに安い店でも4人家族で外食すると、2000~3000円はかかります。わが家の1カ月の食費は4万5000円なので、外食1回で1.5日分にもなってしまいます。だからといって、毎食自炊をするのは大変。だから私は、料理をする“回数”を減らすことにしました。


ちゃんと料理をするのは基本1日1回。夕食のメニューのおかずを多く作り、翌日の朝食や夫のお弁当、おかずのストックにしてしまうんです。毎食作ることに比べれば、1回に同じものをたくさん作るのは大変ではありません。料理の回数を減らせば、光熱費も節約できます。


多めに作ったおかずは翌日“リメイクごはん”として出すこともあります。前日と同じものをただ出すだけだと「昨日と同じ……」とがっかりされますが、ひと手間加えて別のおかずにすることで、家族の満足度もアップ。できているものを少しアレンジするだけなので、食事の準備の時短にもなります。