節約って辛いイメージがありますよね。しかし、そんなイメージが変わるかもしれません。4人家族の主婦ぴーち氏は著書『ストレスフリーで楽しく実現! 1年で300万円貯まる超節約術』で、とにかくムリなく楽しく続けられる節約術を伝えています。一体どんな節約術か一部を本書から紹介します。
ストレスフリーで1年で300万貯まる!正しい食費節約術やお金の使い方【FP2級を持つ主婦が伝授】 (※写真はイメージです/PIXTA)

お金の使い道を話し合って家族で楽しく節約

節約生活には、家族の協力がある程度必要。だからといって、家族に節約を無理強いするのは、私の経験からいうとNG。押しつけても反発されるだけで、節約はうまくいきません。そして、節約生活でもっとも難易度が高いのは、「節約に協力的ではないパートナーに協力してもらうこと」です。他人を変えるのは簡単なことではありません。


私のYouTubeのコメント欄を見ると、パートナーが協力してくれないことに悩んでいる人が多いようです。私もその1人だったので、気持ちが痛いほどわかります。私の夫はお金をあるだけ使ってしまうタイプでした。貯金をこっそり使い込んでパチンコで散財したりと、ちょっとした離婚の危機に陥ったことも。「節約して」と口うるさく言ったり、月のお小遣いを減らしたりと試行錯誤しましたが、なかなか協力してくれませんでした。


もし、パートナーが節約に協力してくれないのであれば、何か理由があります。たとえば、貯金の必要性を感じていなかったり、貯金より熱中している何かがあったり。そこを覆すことが、第1ステップです。自分で納得しなければ、誰に何を言われても変わることはできません。


夫が節約に協力的になったのは、「節約して」と言ったからではなく、お金についてたくさん話し合ったからです。わが家の毎月の収支や、必要になる教育費や老後資金、住宅資金などを数字で示して夫に危機感を持ってもらったこと。そして、パチンコの代わりにお金のかからない趣味を勧め、それにハマったことで夫はようやく節約に協力的になりました。


子どもたちにもムリに節約をさせていません。今はあまり物欲がないので助かっていますが、年頃になってほしいものが出てきたときには、ガマンさせずにできる範囲で希望は叶えてあげたい。そのためにも、子どもが幼く比較的お金がかからない今のうちに貯蓄しています。


家族会議というほどではないですが、お金の使い道に関するちょっとした話し合いもします。内容は「週末のプチぜいたくご飯は何にするか」「次はどこの温泉宿に行くか」といった楽しみに関することばかり。その楽しみが近い未来の目標となって、普段の節約のモチベーションを上げてくれます。家族で一緒に計画を立てたお楽しみイベントに合わせて、娘は自主的にお小遣いを貯めるようになりました。


お金は使ってこそ価値を発揮するもの。貯めるだけでなく、どう使うかを家族と共有し、バランスを取りながら楽しいことにも使うようにしています。

 

4人家族の主婦ぴーち
2人の子どもを持つアラフォー主婦