一条天皇に向けて「書きたい!」…気持ちが“爆誕”した瞬間

――まひろとのことを覚えていた一条天皇

会ったときに、名前も言ったことばもわかってくれている人って思った瞬間に「この人に向けて書きたい」という気持ちのエネルギーはだいぶ変わってくると思います。もっと想像するんじゃないですかね。

その人がおもしろくなるようにとか、何が好きなのかとか、左大臣(藤原道長)からいろいろ聞いたとは言っていたけれど、そこからプラスアルファで、自分の思いとか願いとか、そういう膨らませた気持ちを、届けたい気持ちにくっつけて、一条(天皇)に献上したいという気持ちは、あのシーンで爆誕したんじゃないですか(笑)

(C)NHK
(C)NHK

『光る君へ』

『光る君へ』は、平安時代中期の貴族社会を舞台に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた紫式部(まひろ)が主人公。のちの紫式部であるまひろが、藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で「光源氏=光る君」のストーリーを紡いでゆく姿を描く。脚本を手掛けるのは、『セカンドバージン』や『知らなくていいコト』『恋する母たち』などで知られる大石静さんで、今回が2度目の大河ドラマ執筆となる。

THE GOLD 60編集部