まひろと「彰子」が築いていく“誰にも見えない”関係性

――藤原彰子について

わりとまひろは人間味のある人たちばっかり見てきたと思うし、自分もそうだと思うし、人々の生活とか暮らしの中で、何にも知らない人と出会うというのも初めてだと思うし。何にも表に出さない。感情もそうだし、表情もそうだし、意志もそうだし……。そういう人に、どう触っていいのかわからない。初めて見たものを触るような感覚なのかなと思ったりして。でも、どんどんまひろにだけ心を開いていく彰子との関係性は、誰にも見えない関係性を築いていくというのが、まひろにとってもすごく初めての経験で。

ちょっと一喜一憂もあると思います。ここから二人の関係性で。これがうれしいのか、これは違ったのかっていうのがあると思うんですけれど。やっぱり誰かの特別な人になれたという感覚は、誰でもうれしいんじゃないかなと思いますし。

ききょうさんを思い出しましたね。中宮定子さんにお仕えしたときの、ききょうの激推し爆誕回があったじゃないですか。あの感覚かって。あれとはまた熱量がちょっと違いますけど。内に秘めた熱意は、まひろもここからコツコツコツコツと、フツフツフツフツと、上がっていくんじゃないかなっていうふうに思いました。

(C)NHK
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