普段の家事で片付けまで手が回らない、と感じている人も多いのではないでしょうか。『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)の著者であり、お片づけ習慣化コンサルタントの西﨑彩智氏は、「モノの量」が「家事の量」であり、モノを減らすことが家事の負担を少なくするといいます。詳しくみていきましょう。
【関連記事】朝起きてからの“10分”で決まる…「部屋が綺麗な人」と「そうでない人」の決定的な差【整理のプロが解説】
「ゴミ箱」は少ないほうが、家事が楽になる
化粧品は、使う順番に置いておく
「頑張らない」片づけにするには、どうしたら日常の「行動の手数」を減らせるかを考えることが大切です。
例えば、毎日使う場所として、洗面台での手数を減らすにはどうしたらいいのかを考えてみましょう。
我が家の洗面台は、左・真ん中・右の三面裏側に収納スペースがついています。今、私は、主人と2人暮らしなので、左と右のスペースをそれぞれに振り分けました。私は左側のスペースを使用することにしました。
このスペースに、私は基礎化粧品を収納しています。左上段から、メイク落とし、拭き取り化粧水、普通の化粧水、美容液、左下段に移って、アイクリーム、クリーム、ボディクリームの順番で並べています。
使う順に並んでいて、使ったら定位置にしっかり戻す。使いたいときに、すぐに使えるようにしておくことを基本に考えることで、行動の手数を減らすことができます。
使用後の段ボールを置く場所を決める
もう1つ、我が家では「不要品出し」について、なるべく手数を減らす工夫をしています。
生活のなかで、不要品は絶対に出てくるもの。
例えば、段ボール。ネットショッピングが一般的になった今、段ボールを出す機会が非常に増えてきました。我が家では、玄関に「段ボールステーション」を作って、資源ごみに出すまで、段ボールを置いておく場所にしています。
段ボールをまとめて捨てるには、ひもやハサミが必要。それをわざわざ、どこかに取りに行くのはとても面倒です。だから、手数を減らすために、段ボールステーションには、ハサミとひもを置いておきます。これで、段ボールを出すのがとても楽になりました。
また、私は、不要品を集めて回る作業が好きではありません。
だから、ゴミ箱を置くのは、最低限の場所、玄関と洗面所、そしてキッチンのみ。リビング・ダイニングで出た不要品は、キッチンまで持ってきてもらい、キッチンカウンターに設置したゴミ箱に捨ててもらいます。
我が家では基本的にシンク内に三角コーナーも設置していません。三角コーナー自体のお手入れや除菌も結構面倒だからです。かといって、食べ物を扱う場所は、清潔な状態を保っておきたいもの。
ご飯を作りながら出たモノも、キッチンカウンターのゴミ箱に捨てることで、不要品を集める手数も減らすことができます。
<CHECK>
いつもの家事は、もっと手数を減らせる。どんな工夫ができるか考えてみよう