お片づけ習慣化コンサルタントの西﨑彩智氏によると、綺麗で快適な部屋を維持するためのキーワードは「ワンアクション」モノを取り出し、戻せるかどうかだといいます。そこで、同氏の著書『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)より、「ワンアクション」が可能な部屋づくりのコツをみていきましょう。
“キレイ”で“快適”な部屋に欠かせない!収納場所の「ゴールデーンゾーン」に入れてはいけないモノ【片づけのプロが伝授】
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「アクション数」が減る収納のワザ!
目指したいのは「ワンアクション」!
動線に沿って、大体のモノの配置が決まったら、今度は、モノをどのように収納するかを考えて定位置を決めていきます。
収納場所を決めるには、「使いやすく、戻しやすい」を意識し、手数を増やさず、「ワンアクション」でモノを取り出し、戻す、ということを優先して考えます。
例えば、我が家では、以前はドライヤーをしまうとき、コードをドライヤーに巻き付けて、引き出しに入れてしまっていました。でも、使ったばかりの熱いドライヤーをすぐに引き出しにしまえないし、ドライヤーに巻き付ける作業も面倒。
そこで、病院やビジネスホテルなどで見かけるフック収納に切り替えたら、これが本当に楽!! 置いておいても散らかっている感じはしませんし、何よりワンアクションで取り出し、戻すことで片づけが楽になりました。
この「ワンアクションで」ということを意識しながら、モノの定位置を決めていくのですが、その前に、まずは収納場所にしまえるように、モノを分類していきましょう。
<キッチン・引き出し>
キッチンの収納例
キッチンの収納を例にとります。調理するとき、塩、胡椒、砂糖などをパッと取り出したいと思いませんか。
これらの調味料は、普段どこに置いていますか。わざわざ後ろを振り向いて、戸棚から取り出すのは面倒ですよね。調味料は、サッと取り出せる場所、例えばコンロ周りの棚や引き出しに収納しておくと、とても便利です。
このほか、調理台近くの棚には、保存容器やピーラー、キッチンバサミ、ラップなど、シンク周りの棚にはボウル、ざる、たわし、鍋、食器用洗剤などを置くと便利です。
お子さんの弁当箱やタッパー、ストックバッグなど、使用頻度が高いものは、すぐ取り出せる場所にありますか? ご家庭によって、使用頻度は異なります。ぜひ、使う頻度が高いものをピックアップし、それらを手近な場所に置くようにしてみてください。
なお、めったに使わない皿や季節もののグッズなど、使用頻度の低いモノは置き場所を見直
して整理しましょう。一般的に、使用頻度が低くて軽いものは「上」に、使用頻度が低くて重いものは「下」に入れるのが基本です。
キッチンの収納こそ定位置をしっかり決めておかないと、つい適当な場所にポンと入れてしまい、結局、どこにあるのかわからなくなってしまうもの。
よく使うものは手近に置き、そうでないものと区別することで家事の手間が減り、片づけのストレスもグンと減っていきますよ。
<CHECK>
まずはキッチンを見直して、「よく使うモノ」をまとめて手近な場所に収納しよう