幸福度や幸せに関するトピックスやニュースでしばしばフィンランドや北欧の国が「幸福度の高い国」として例に挙げられますが、日本に住む50~86歳女性の幸福度はフィンランドと変わらないという結果が出ました。
【調査結果】日本の50~86歳女性の幸福度はフィンランドと同じくらい高いことが明らかに…彼女たちが「旅行」よりも「趣味」よりも幸せを感じる時とは?
2位に浮上した「部屋でリラックスしている時」…身近な生活に幸せを見出す傾向
同調査について、「ハルメク 生きかた上手研究所」所長の梅津順江(うめづ・ゆきえ)さんは、「日本の50~86歳女性の幸福度は7.84点で、2年前の7.77点とほぼ同じ結果となりました。国連が発行する『世界幸福度ランキング2024』によると、1位フィンランド7.74点、51位の日本は6.06点。日本の50歳以上の女性は、世界的にみても最高水準ということになります」と指摘。
さらに、「今回、世代ならではの幸せの感じ方に関するヒントを『幸せを感じる時』の自由記述に見つけました。起きた時~何気ない瞬間~寝る前の3地点ありました。朝は、『今日も朝がきたと思った時』『目覚めが良い時』『熟睡できた時』『快便だった時』など健康や生命感あふれる記述が複数ありました。昼は『雲ひとつない青空を見上げた時』『気持ちの良い風を感じた時』など自然とのふれあい、『家族が健康で元気に過ごせること」『穏やかな時間が流れてついうたた寝する時』『愛犬が膝にのった時』など何気ない時間や家族に関することが挙がりました。夜は『きれいな夕日を見た時』『ゆっくりお風呂に入った時』『1日充実していたと感じる時』に対して、感謝のコメントが目立ちました。
歩んできた自分の人生を肯定し、生存や健康を実感し、ささやかな日常の中に幸せを見出しています。時代を映してか、『気が滅入る悲惨なニュースがない日』『自然災害に遭っていない』など、平和や安全を願う記述も見られました。
今どきの50代以上の女性は、承認や自己実現欲求よりも、生理的・安全・社会的欲求が満たされた時に幸せを感じやすいということになります。身近な生活に幸せを見出す傾向は強まっていることも今回わかりました。幸せを感じる時の1位は前回調査と変わらず『美味しいものを食べている時』で、2.2ポイントアップしました。
興味深いのは2位の結果です。『部屋でリラックスしている時』(前回6位)が3.7ポイントアップ。『旅行に行った時』、『趣味をしている時』、『新たな知識を得た時・自分の知識を深めたい時』、『他の人に感謝された時』よりも上位にランクインしたのです。『ONのタイミングだけでなく、OFFのリラックス時にもアプローチすることで、彼女たちに幸福を感じてもらいやすくなる』ということを表しているのではないでしょうか」とコメントしています。
調査方法 :WEBアンケート
調査対象 :50歳以上の全国のハルトモ(ハルメクのモニター組織)の女性
有効回答数:575名(50~86歳)
調査実施日:2024年5月21日(火)~5月24日(金)
調査主体:株式会社ハルメク・エイジマーケティング ハルメク 生きかた上手研究所
※2022年調査:有効回答数507名(50~84歳)実施日2022年5月13日~5月17日
THE GOLD 60編集部