猛暑日が続き、毎日寝苦しい夜を過ごしている人も多いことでしょう。8月20日、気象庁はこの先の3か月予報(9月~11月)を発表。気温は、9月から10月にかけて全国的に「平年より高い」予想で残暑が長引きそうです。睡眠時のエアコン利用のコツについてお届けします。
エアコンを8時間使用した場合は約23円
パナソニックは今夏の睡眠満足度に関する実態調査を実施しました。
「今年の夏、暑さで寝苦しいことはありますか?」という質問では、「頻繁にある」(21%)、「時々ある」(56%)と77%が「ある」と回答。
睡眠時のエアコンの利用状況については、「オフタイマーを設定して睡眠時から一定の時間使用する」が最多の37%、続いて「一晩中つけっぱなし」が34%と、多くの人が積極的に使用していることがわかりました。一方で、「つけたり消したりする」(13%)、「使用しない」(12%)という人も。エアコンをつけっぱなしで利用しない理由については、「電気代がかかるから」(63%)、「冷えすぎるから」(47%)、「体に悪いと思うから」(23%)が上位の結果になりました。
多くの人が気にしているエアコンの電気代ですが、「朝までつけっぱなし」にしたときの消費電力量はどのくらいなのでしょうか?
パナソニックが検証したところによると、「20時以降に冷房をつけているエアコンのデータから、1時間当たりの消費電力(冷房時)を算出したところ平均92Wで、8時間使用した場合は約23円の計算になります。(電気料金目安単価31円/kWh、エオリア PXシリーズ夜間冷房ログデータより)」とのこと。
同社は「当社試験(※1)において同じエアコンの設定でも外気温35℃に比べ、外気温30℃の場合には消費電力が52%ほどと、約半分近くとなることがわかり、外気温の低い夜間は日中に比べて電気代が大きく下がることになります。これは、エアコンは外気温と設定温度の差が大きいほど、消費電力量が多くなるためです。数字は機器や環境により異なりますが、少なくとも夜間は昼間よりは電気代はかかりません」としています。
また、「3時間の切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」で検証したところ、「つけっぱなし運転」は夜中に目が覚めてしまう回数とその時間が少ないことがわかりました。(※2)
暑さで寝苦しいときは夜もエアコンをつけっぱなしで使用したほうが良さそうです。