うまく雑談できるようになりたいですよね。一般社団法人日本聴き方協会代表理事の松橋良紀氏は、著書『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』の中で雑談できる人とできない人の違いを取り上げています。それは一体どんなものでしょうか?本書から詳しく紹介します。
うまく雑談できる人は 絵が見える話をし、できない人は 理論的な説明だけをする。
人の心を動かし、イメージを与える言葉を使いこなせたらいいと思いませんか?私はNLPを学ぶことで、その本質をつかめたように思います。私たちがどのように世界を認知しているのか?どのようなシステムで脳に記録されるのか?そのシステムは、五感で構成されています。改めて五感を紹介しましょう。
視覚・・・Visual
聴覚・・・Auditory
触覚・・・Kinesthetic
嗅覚・・・Olfactory
味覚・・・Gustatory
海といえば、何をイメージしますか?
(1)「青い海、白い砂浜、大きな雲」
(2)「海辺で遊ぶ人達の声、ザザーと岩に打ちつける波の音」
(3)「潮の匂い、裸足で感じる砂のやわらかさ」
この3つの中で、(1)を選ぶ人は視覚優先(V)、(2)は聴覚優先(A)、(3)は身体感覚優先(K)となります。雑談がうまい人は、聞き手の心に「絵」を描くことができます。お笑い芸人の千原ジュニアさんは、「おもしろい話をするコツはなんですか?」という質問に対して、「自分の頭に浮かべている映像と同じ映像を、聞いている人に浮かべさせること」この回答から、千原ジュニアさんは、視覚優先タイプだと思われます。
デザイナーや画家、ファッション関連、美容関連の仕事の人も、視覚優先タイプだと思われます。そのような方には、視覚的な言葉を使って、リアルな視覚イメージを与える事が必要になります。
・(見)見える、見つめる、見通す、下見、見解、見晴らし、見張る、先見の明
・(目)注目する、目に余る、見る目がある、一目瞭然
・(視)視点、視野、視る、視力、視察、視界、監視、注視、無視、視聴
・(観)楽観、悲観、観察する、観光、観測、観賞、観念、観点
・(面)場面、側面、表面的、面倒、面白い、面影、多面的、面子
・(明)明確、明細、明快、明暗、明白、明瞭、透明性、明るい、明らかにする
・(暗)暗示、暗闇、暗黒、暗い、まばゆい、かすんだ、くっきり
・(広・拡)広大、広告、広まる、広義、拡散、拡張、広い視野、拡大解釈
・(白と黒)白紙撤回、白黒つける、空白、腹の中が真っ黒、黒字、黒歴史
・(赤と青)赤字、顔が真っ赤、赤っ恥、顔が真っ青、青二才、青天の霹靂
・(その他の色)金の卵、色がついてる、その件はグレー
・(イメージ系)イメージする、想像する、描写する、描写、絵を描く、心に描く
・(その他)フォーカス、焦点、ピンポイント、暴露する、展望、ひらめき
視覚的イメージの言葉を使いこなせるようになっていくと、自分の想いが伝わりやすくなり、相手の心を動かすことができるようになりますよ。
【ポイント】
視覚的な言葉を使って、相手の脳の中に映像をつくろう!