〝ビタミン〟と〝麻薬〟でストレスを解消する

気分がうまく晴れないと思考もまとまりません。そんなときは、自分なりのストレス解消法を実践しましょう。これがもう一つの「考え続ける」ための方法です。ただし、ストレス解消法には「ビタミン的」と「麻薬的」な方法の2種類ある点に注意が必要です。

ビタミン的な方法とは、たとえば運動やヨガ・瞑想などです。これらには即効性がありません。実践したからといってすぐに劇的な効果が得られるわけではなく、習慣として継続しているうちに効果が表れてきます。一方、麻薬的な方法は、飲酒や買い物・ギャンブルなどのことです。「ストレス解消法」と聞いてあなたはこちらのほうを思い浮かべたかもしれません。


こちらの方法を実践すれば、すぐに気分が良くなるかもしれませんが、過剰に行えば心身や金銭面に悪影響を及ぼします。麻薬的な方法が全面的にダメというわけではありません。ビタミン的な方法だけではストレスが解消されず、仕事や生活が円滑に進まない恐れもあります。ただ、長い目で見ると、ビタミン的な方法のほうが効果が大きいと感じます。


ビタミン的な方法を基本としながら、あくまでも補助として麻薬的なストレス解消法を取り入れるのが良いでしょう。仕事や人間関係で壁にぶつかり、「前向きにならなくちゃ」と思っても、自分の意志だけではどうにもならないものです。そのようなときは、歩いたりヨガをしたりして体を動かすなど、基本的にはビタミン的な継続可能な方法でストレスを発散しましょう。


即効性があり強力なストレス解消法は毎日だと効果がなくなってしまいますから、どうしても頑張りたい大切な機会に有効に使うと良いでしょう。「思考」と「心身」は連動していますから、「思考」を整えるには、「心身」を整えることが重要なのです。


【アドバイス】

カラダを動かせば止まっていたアタマが動きます