俳優の吉高由里子さんが主演する大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合・午後8時)の第29回「母として」が7月28日(日)に放送され、出演者の撮影現場からのコメントが聞ける「君かたり」が公式サイト内で更新された。今回は、まひろの夫・藤原宣孝(ふじわらののぶたか)を演じる佐々木蔵之介さんのコメントを紹介する。(※読みやすいようにコメントを一部編集・修正しております)
“天寿”を全うできた宣孝
――宣孝の最期について
結局はまひろからいろんなものをいただいてばっかりだなって、いろんなことを最後にいただいてばっかりだけれど賢子を命名することができたっていう……。そして、たぶん彼は天寿を全うできたなと。途中で折れたわけではなく、天寿を全うして亡くなったなと。まだ未来はあったかもしれないけれど、その未来の種さえも今持ったまま、何かが尽きたとか枯れたではなく、そのままいけたなと思っております。
宣孝は“まひろ”に「惚れきっていた」
――まひろについて
彼女といると未来が見えるとか、違うものを自分が感じることができ。もっと先を知りたいと言うてるのと近いところを彼女に対して思ったのかなと。だから、でも本当に好きだったというか、「俺は惚(ほ)れきっておるゆえどこにも行かぬ」と本当に惚れきっていたのだと思います。惚れきっていないとあれだけ土産をいつもいつもあっちこっちで、あそこまで買ってこないと思うんですね。本当にちゃんと土産を買ってくるっていうのは、本当に惚れきっていたんだと思っています。
結婚したては「すべてお前を受け入れる」と。「丸ごと受け入れるんだ」って。「私は不実な女です」「いやそれもお互いさまである」と。「それも含めてお前のことを受け入れる」って言ったけど、結婚したあとはお互いが嫉妬しあったりとか、何かしあったりしてってなるけど。それはそれなんですけど、本当に子どもができたっていうところも含めて、そこからはもう、結婚前と後は違うんですけど、すごく愛していたんだなと思いますね。妻のことを。