プリン体の多い食事は「痛風腎」を引き起こす

・プリン体の過剰摂取で尿酸の結晶が腎臓に溜まり、痛風腎になる

「痛風腎」という言葉を聞いたことはあるでしょうか? 痛風腎は、プリン体の過剰摂取によって尿酸の結晶が腎臓に溜まり、腎臓に炎症を起こした状態をいいます。この状態を放置すると腎機能が低下し、人工透析になることもある、怖い疾患です。痛風腎になる人はそこまで多くはなく、また最近は医療が進んでいい薬ができたため、人工透析まで症状が悪化する人はあまり多くありません。


ただ、放置をすると腎機能が低下し、人工透析になることもある疾患なので、プリン体を多く摂取する人は注意が必要です。ビールにプリン体が多く含まれていることはよく知られていますが、内臓類やお肉、魚介類などにも多く含まれているのをご存じでしょうか?


とくに、レバーや干物、カツオ、イワシなどに多く含まれているのです。ビールを多く飲む人や、プリン体の多い食事を摂る人は、尿酸が石となって結晶化され、固体化されることで腎臓に蓄積されます。これが痛風腎の症状です。プリン体は身体に悪いものなので、尿酸を上げない食事管理を心がけましょう。
 

別府浩毅

医師