忙しい毎日のなかで、部屋を片づけたくてもどこから手をつけていいかわからない、いざ片づけはじめても途中で挫折する……そんな悩みを抱えている人も少なくないでしょう。そこで、『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)より、片づけの成功率をグッと高める方法をみていきましょう。著者の西﨑彩智氏が解説します。
可視化→イメージ→仕分け…片づけは「4ステップ」で進めよう
まずは、片づけの手順を紹介します。ステップはシンプルで、この4つです。
ステップ1.環境の可視化をする〈写真を撮る・スケジュールを書き出す〉
ステップ2.「どんな暮らしをしたいか」をイメージする
ステップ3.必要なモノのみを残す
ステップ4.家族がよく使うモノの位置を決め、配置する
「写真撮影」で成功率がグッと高まる
とくに大事なのは、ステップ1と2です。本格的な作業に入る前の「準備段階」ですが、このステップを踏んでおくと、片づけの成功率がグッと高まります。
〈ステップ1〉では、部屋の状況を客観視するために「写真を撮る」。片づけに費やす時間を洗い出すために「スケジュールを書き出し」ます。
とくに写真を撮っておくのは有効です。撮影はスマホでかまいません。撮った写真を見ると、肉眼で見ているときにはわからなかった点がパッと見えてきます。
さらに、荒れている現状に直面することで、「逃げている場合ではない」「やらなきゃ!」という思いをもつことができます。ちょっとしたショック療法にはなりますが、この思いをもつかどうかで、差がつくのも事実です。
なお、片づけを成功させた方の中には、「汚かった部屋の写真を目につく場所に貼っています。これを見る度に、ひどい状態に戻りたくない! と思って、片づけるようになるんです」と話す方もいます。片づけ前後、どちらにも役立つ写真撮影。ぜひやってほしいと思います。
さらに〈ステップ2〉では、暮らしのイメージをできるだけ具体的に描きます。これによって「必要なモノを残す」ときや、「モノを配置する場所を決める」ときにとても役に立ちます。