忙しい毎日のなかで、部屋を片づけたくてもどこから手をつけていいかわからない、いざ片づけはじめても途中で挫折する……そんな悩みを抱えている人も少なくないでしょう。そこで、『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)より、片づけの成功率をグッと高める方法をみていきましょう。著者の西﨑彩智氏が解説します。
1ヵ月では短すぎるが、2ヵ月以上は続かない…片づけは「45日間」で
片づけるといっても、毎日、何時間もかけることはできませんよね。ですから、1週間かそこらで、すべての部屋の片づけを終えることはできないと思います。そこで、すべての居室や水回りや納戸を片づけるとき、皆さんにオススメしている一つの目安が45日間です。
私が実際に片づけてみて実感したのは、1カ月では短すぎるものの、2カ月以上だと集中力が続かない、ということです。やるべきことが次々とやってくるなかで、ある程度、見通しを立てながら、やるべきことを調整していけるのが1カ月半ではないか、と思うのです。
もちろん、もっと短期間でやりたい方や、すべての部屋ではなく、「キッチン、リビングをやりたい」というように限定した場所を片づけたい方もいらっしゃると思います。片づけを始める理由や事情は人それぞれですので、実情に合った現実的なゴールを決めて片づける期間を決めましょう。
いずれにしても大事なのは片づけをやりきること。そのためにも、いつ終了させるのかという日時を事前に決めておくことが重要なのです。
スタートは、短時間で達成感を味わえる「キッチン」から
なお、〈ステップ3〉のモノを残す作業とは、「いる、いらない」を選別する作業のことです。これには時間も手間もかかりますから、どこからやればいいのかわからない方もいると思います。
「大変だなー」と感じた途端、やる気が萎えてしまうもの。そこで、皆さんにオススメしているのが、短時間で達成感を味わえる、キッチンの食料庫、すなわちストック棚の整理です。
まずは10分でいいのでやってみましょう。実際にやっていただくと、「びっくりするほど出ました!!」と皆さん、苦笑しながら話されます。何が出たのかというと、賞味期限切れの食べ物です。
「5年前の海苔が出てきましたー」
「買ったこと、忘れていました」
「こんなにムダ使いをしていたなんて!」
と驚くやらがっかりするやら。安いから、なくなると困るからという理由で買い、ポンとストック棚に入れ、知らぬ間に賞味期限が来てしまう。この繰り返しで失ったお金のいかに多いことか……。
たった10分間ではありますが、多くの発見に満ちた熱い時間になりますよ。ぜひ、挑戦してみてください。
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片づけ前の〈準備〉で成功率が上がる
西﨑 彩智
株式会社Homeport 代表取締役
お片づけ習慣化コンサルタント