今、投資をする人たちの間で、全世界株式インデックスファンド「オール・カントリー」(通称:オルカン)が人気です。なぜ、オルカンが今、多くの人に選ばれているのでしょうか? また、オルカンへの投資を検討する際のポイントについて、CFPであり、「グローバル・ファイナンシャル・スクール」の校長を務める市川雄一郎氏が、解説します。
「オルカン一択でOK」は本当?…NISAで人気の全世界株式「オルカン」への投資で必ず把握しておきたい、株価暴落時に「とるべき対処法」【CFPが助言】
オルカンとの併用で効果のある分散投資
オルカン以外にも、分散投資として「S&P500」や「全米株式型」に投資をするという人もいます。しかし、先述したように、オルカンのほとんどが、アメリカの株式に投資しているため、あまり分散効果はない、と言えます。アメリカの比率を高めることが悪いわけではなく、その点をしっかりと把握しているかどうかがとても重要です。
そして、全米株式型とS&P500は、似通ったパフォーマンスとなっています。1年、3年、5年と、短期で見ても、10年以上見ても似通ったパフォーマンスをしていることから、あまり分散効果があるとはいえません。そのため、オルカンならオルカン一択、アメリカ株であれば、全米株式型とS&P500のどちらかを選ぶとよいかでしょう。
バランスを考えて、いくつかに投資をしたいのであれば、全世界には投資をしたうえで、それ以外の指数(NYダウ、NASDAQ総合指数、NASDAQ100など)に着目するのがおすすめです。毛色の違う、パフォーマンスも異なるものに投資を検討してもよいかもしれません。