大半の日本人は「足」に対して“決して清潔ではないもの”という意識を持っています。しかし、カナダでは足に対する感覚が大きく異なるようです。本記事では『国際線外資系CAが伝えたい自由へ飛び立つ翼の育て方 当機は“自分らしい生き方”へのノンストップ直行便です』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集し、バンクーバー在住・現役CAのRyucrew氏がカルチャーショックを受けた、足にまつわる経験をご紹介します。
食洗器で〈靴〉を洗う、飛行機のトイレに〈裸足〉で入る。強烈なカルチャーショックに思わず「嘘やろ?」【現役CAの実体験】
日本とは大きく異なる「足」への感覚
小さい頃から暮らしてきた日本を離れ、海外で生活をするようになると、さまざまな場面で日本との違いを目の当たりにすることがあります。「海外ってすごいな」と思えることならいいのですが、なかには「うわ、嘘やろ?」と思うことも。
私がカナダで受けたカルチャーショックのなかでも、最も強烈に感じているのが、足に対する感覚の違いです。
私は足は決して清潔なものではないと言われて育ちました。でも、おそらく北米の人たちは、日本人と比べて足をそこまで汚いものだと思っていない節があるように思うのです(もちろん、個人差はありますが……)。
初めてそれを感じたのは、カナダ留学時代です。最初にホームステイをしたのは、若い夫婦と赤ちゃんの3人家族の家でした。
さまざまな理由からうまくなじむことができず、1カ月ほどで別のホストファミリーのところへ移ったのですが、衝撃的だったのが、食洗機で靴を洗っていたことでした。もちろん食洗機を靴洗い機にしていたわけではありません。普段は食洗機として使っています。洗ったらきれいになるから大丈夫だろう、という感覚なのでしょうか。
飛行機のなかでも、当たり前のように靴を脱ぎ、はだしか靴下で過ごしている方をよく見かけます。家では靴を履いたまま部屋に入るのに、「今脱ぐんか〜い」状態です。
機内で靴を履いたままだと窮屈だししんどいので、リラックスするためだとは思うのですが、靴を脱いだままでトイレにも平気で行くのには驚きました。トイレですよ?
床が濡れていることも結構あるのに、彼らは平気で行きます。そして、足が濡れたことがわかると近くにいるフライトアテンダントに「トイレの床が濡れてるで。きれいにしてくれへん?」と声を掛けてくるのです。でも、よく見ると、はだしや靴下なわけです。
「いやいや、きれいにするけどさ、その前に靴履いてきてくれる? 靴を履かんと行こうとするからやないの〜!」と思わずツッコミたくなります。
それでもなぜか、靴を履かないのですよね。それも1人や2人ではなく、結構な人がそう。これは仕事を始めてから感じたカルチャーショックでした。