年金の「繰上げ受給」なら、60歳から年金をもらえる

繰上げ受給とは、その言葉通り、65歳より繰上げて早く年金をもらうという方法です。しかし、もちろん早くもらう分年金の支給額は減額されます

60歳(1962(昭和37)年4月2日以降生まれの方)で年金を受け取るとなると、24%減額されるので、76%の支給額になるということです。

2022年以降、減額率は「引き下げ」

[図表2]を見ていただければ分かると思いますが、2022(令和4)年4月以降に60歳になる人から、減額率が1ヵ月あたり0.5%から0.4%に引き下げられました。つまり、以前よりも支給額が増えることになります。

出所:厚生労働省ホームページより  (https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriagekurisage/20140421-01.html)
[図表2]繰上げ受給の減額率 出所:厚生労働省ホームページより 
(https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/roureinenkin/kuriagekurisage/20140421-01.html)

長生きなら、「繰下げ受給」がおトク

2022年から「75歳」まで繰下げ可能に

逆に繰下げ受給とは、年金を65歳で受け取らず、受給を繰下げることをいいます。もちろんその分受け取る年金額が増えることになります。

2022(令和4)年4月からは法律が改正され70歳から5年延びて、75歳まで繰下げることができるようになりました。75歳まで繰下げると84%加算されるので、184%の支給額になるということになります。