年金が減額される“5つ”の理由

年金が減額される理由は主に5つあります。

たとえば「保険料免除制度」を利用した場合です。国民年金保険料は月額17,000円ほどですが、収入が減ったり途絶えたりして保険料の納付が難しい場合には、この「保険料免除制度」が申請できます。

「免除制度」の他にも、「納付猶予制度」、「学生納付特例制度」があります。この申請が承認されれば保険料の一部から全額が免除になる制度です。

ワ:へ~もしもお仕事が無くなったりしてもそういう制度を使えばいいんだね!

他にもこうした理由で年金が減額されることがあります。こちらをご覧ください。

①国民年金保険料に「未納期間」がある

②「年金の繰上げ受給」をしている

③「在職老齢年金」を受け取っている

また、ねんきん定期便をもらっていたときと、実際に受給が始まるタイミングでは日本経済の様相が変わっていることは十分に有り得ます。物価が上昇すれば、想定通りの年金額がもらえたとしても、実質的にお金の価値は目減りします。気をつけなければなりませんね。

主:こんなに年金が下がる理由があるのか……。こりゃねんきん定期便に書かれてる見込み額をばか正直に鵜呑みにしているとゆくゆくまずいことになるな。

助言を受けた俺は改めて定年後の生活について考え、60歳の定年退職後も働くことに決めた。同級生の友だちにもいろいろ聞いてみたが、現在の勤め先の[定年後再雇用制度」を使うパターンが多いらしい。

だが、結構大変だという声も耳にする。3歳年上の俺の元上司は、再雇用制度で役職から離れ平社員に戻った。役職手当がなくなり給料は下がるが、キャリアがあるからなんだかんだ仕事が増えてしまうらしい。さらに昨日までの部下が今日は上司になるため、お互いコミュニケーションに難しさを感じたり、久しぶりの現場仕事に手間取ったり、若手社員との意思疎通ができなかったり、何かと思い通りにいかないことが多いようだ。

かといって、60歳を迎えてからの再就職となれば清掃員や警備員、データ入力のような単純作業がほとんどだって聞く。この年で裁量の少ない仕事に向き合うのはつらい。今まで身に着けてきたスキルやキャリアを生かす仕事を探すとするか…。

(数ヵ月後)

「30社面接に行ってみたけど、すべて落とされてしまった……。定年退職を目前に内定がもらえないなんて、こたえるな。結局、このまま再雇用制度を使って今の職場でやっていくのが一番、自分のスキルを活かせるんじゃ……?」

ワ:もしかしてショウタさん、就職活動では初めて挫折を味わってるのかな。