新型コロナウイルス感染症の流行で改めて注目された空気清浄機。海外からも続々と上陸して群雄割拠の様相を呈し、高価格モデルが売れるなど、多くのメーカーが販売台数や金額を伸ばしました。現在は落ち着いているものの、コロナ禍を経て空気清浄機はどのように変わったのでしょうか。今回は、空気清浄機の進化やトレンドをご紹介します。
ウイルス対策のテクノロジーを搭載、IoTによる連携機能も…空気清浄機の選び方は?

これからの時代の空気清浄機選び

上記を踏まえ、これからの空気清浄機選びでは、以下の点に着目しましょう。

 

1.何のために空気清浄機を置きたいか。

 

花粉やPM2.5対策なら、0.3μmまで捕集できるHEPAフィルターで十分ですが、ウイルス対策も期待したいなら、0.1μm以下も捕集できるタイプや、イオン技術を搭載したものが選択肢になります。

 

2.こまめにお手入れできるか、手軽に済ませたいか。

 

フィルター交換式は、ランニングコストはかかりますが、お手入れの手間が軽減され、空気清浄性能も担保されます。加湿機能付きは、さらにお手入れが複雑になりますので、苦手な人は単機能タイプをそれぞれ用意するのがおすすめです。

 

3.適用畳数だけでなく清浄スピードもチェック。

 

空気清浄機は、部屋の空気をしっかり吸い込んでこそ発揮されます。その点で、8畳の部屋を何分できれいにできるかという「清浄スピード」も、性能をチェックするポイントになります。

 

さて話は冒頭に戻りますが、空気清浄機が本当に必要かどうか、判断がつかない人も多いと思います。花粉やアレルゲンが気になる人、小さいお子さんがいるご家庭ではすでに導入されているかもしれませんが、排気ガス量が多い地域の高気密住宅は、室内に汚染物質が溜まりやすい可能性がありますので、積極的に導入したほうがいいでしょう。また寝室の空気がきれいなど、睡眠の質が上がるとの報告もありますので、検討してみてはいかがでしょうか。

 

〈著者〉田中真紀子

家電ライター。早稲田大学卒業後、損害保険会社を経て、地域情報紙に転職。その後フリーとなり、住まいや家事など暮らしにまつわる記事を幅広く執筆。出産を経て、子育てと仕事の両立に悩む中、家事をラクにしてくれる白物家電、エステに行けなくても自宅美容できる美容家電に魅了され、家電専門ライターに。現在は雑誌、webにて執筆するほか、専門家として記事監修、企業コンサルタント、アドバイザー業務もこなし、テレビ・ラジオ出演も多数こなす。

これまで執筆や監修に携わった家電数は1000近くに及び、自宅でも常に多数の最新家電を使用しながら、生活者目線で情報を発信している。

公式サイト:https://makiko-beautifullife.com/