自分が受け取る年金について、「いつから」「どんな年金を」「いくら」もらえるのか……きちんと答えられる人は決して多くありません。そこで、『定年までに知らないとヤバイお金の話【最新版】』(彩図社)の著者でファイナンシャルプランナーの岡崎充輝氏が、定年までに知らないと危ない〈年金制度〉の基本を解説します。
年金は「いつから」「いくら」もらえるの?…会社員が定年までに知っておきたい〈年金制度〉の基本【FPが解説】
「厚生年金」加入者は、自動的に「国民年金」にも加入している
しかし、ここからが年金のややこしい部分になるのですが、厚生年金の加入者とその被扶養配偶者は、自動的に国民年金に加入していることになっています。図に表すと[図表]のような感じです。
この図で言えば、「第2号被保険者」と呼ばれる人と「第3号被保険者」と呼ばれる人は、保険料を納めていなくても、会社の給料から天引きされる厚生年金保険料の中から国民年金も支払っていることになるわけです。
たったこれだけのことでも分かると、年金事務所に行って腹が立つことが少なくなります。年金の話がどうしても難しくなってしまうのは、普段使っている言葉と正式な専門用語が違うからなのです。
ちなみに、先ほどの「老齢年金」に焦点を絞ると、国民年金の方から支払われる老齢年金を「老齢基礎年金」、厚生年金の方から支払われる老齢年金を「老齢厚生年金」といいます。
つまり、サラリーマンだった人は、「老齢基礎年金」も「老齢厚生年金」ももらえることになります。
岡崎 充輝
ファイナンシャルプランナー
株式会社ヘルプライフオカヤ 代表取締役