「役職定年」を間近に控えたビジネスマンのなかには、自分では気づいていない“特殊スキル”を有している人も少なくありません。人材開発コンサルタント田原祐子氏の著書『55歳からのリアルな働き方』(かんき出版)より、「自分では普通」だと思っていたスキルで“給与+αの収入”を得られるようになった、地方の中小企業に勤める“ベテラン会社員”の事例をみていきましょう。
もうすぐ50歳の中小企業係長「自分では普通」と思っていたが…給与+αの収入を生む“ベテラン会社員”の思わぬスキル【人材開発コンサルタントが解説】
スキルシェアサービスで「受注しやすい人」の特徴
スキルシェアサービスでは、仕事に役立つ実践的なスキルや、なかには「こんなスキル、誰が買うのだろう?」と思うような、さまざまなスキルが登録されています。
一方、仕事の受け手を探す企業側には、「社内でスタッフに頼むこともできず、パートを雇うほどでもない」というような事情やニーズがあり、そのようなときに、仕事を単発で発注できるスキルシェアサービスは、便利で頼もしい存在です。
一般的な事務や書類作成、入力業務といったものから、企業だけでなく、個人事業主や個人向けに、「相談にのります」「話を聞きます」「アドバイスします」といったものまであり、世の中には多様なスキルを必要としている人がいるものです。
登録時には、複数のメニューを登録しておくことで購入者の選択肢も広がります。いったん仕事を発注して気に入ると、リピートするお客様もいるため、アップセル(安価なものから徐々に高額なサービスを販売)、クロスセル(一つの商品を購入後に別の商品も併せて販売)なども意識し、メニューのつくり方を工夫して登録しましょう。
本村さんの3つのメニューは、次のような意図で構成されています。
・低価格で試しやすいメニュー…「企画書や社内資料の校正・添削」5,000円
・すぐに商品として売れるメニュー…「企画書のテンプレート販売」5万円
・いち押しのメニュー…「プレゼンを通す提案書の作成」8万円
「自分のスキルは、『並み』で、売るほどでもない」と思っているあなた。世の中には必要としている人が待っています。
田原 祐子
人材開発コンサルタント/ナレッジ・マネジメント研究者