重い疲れがとれる入浴法「5つのルール」

疲労回復にとって大事なのは「血液循環」と「自律神経」、そしてその後に続く「睡眠」です。

それでは、どのような入浴法が、疲労回復に最適なのでしょうか?

まず、最も重要なのは「湯船に浸かること」です。

最近の若年層については「お風呂離れ」が指摘されています。湯船に浸からず、シャワーだけで済ませてしまう人が増えています。20代では毎日湯船に浸かる人はわずか25%という報告もあります。ユニットバスで湯船が狭かったり、毎日忙しくて億劫だったり……。いろいろな原因があると考えられます。

しかし、シャワーだけでは体温も十分に上がらず、静水圧や浮力の効果も得ることができません。お風呂がもたらす温熱効果や静水圧の効果がしっかりと発揮されないため、血液が循環せず、疲労回復効果も低くなってしまうのです。

ヘトヘトになって帰宅した後、浴槽を洗ってお湯を沸かすことが面倒という気持ちもわかります。しかし、「シャワーだけで疲れがとれず、翌日までずっとだるさを引きずってしまう。そしてまたヘトヘトになって帰宅」という悪循環に陥ってしまいます。

十分な体温上昇(0.5~1℃)、血流アップによる老廃物の代謝、副交感神経への刺激。これらは、湯船に浸かってこそ得られる健康効果なのです。