自分が元気なうちに住宅ローンやカードローンを完済できるか……不安に感じている人は少なくありません。そこで、住宅ローンを残さないための“救済策”や、住宅ローン・カードローンを残してしまった場合の注意点について、行政書士で相続・終活コンサルタントの明石久美氏による著書『1000人の「そこが知りたい!」を集めました 人に迷惑をかけない終活』(オレンジページ)からみていきましょう。
「団信」だけじゃない…「住宅ローン」を家族に負担させないための“救済策”【相続・終活コンサルタントが解説】
「カードローンの未返済分」は救済されないので要注意
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●クレジットカードの返済の途中で亡くなると支払いはどうなる?
カードローンは返済途中で亡くなると完済扱いとなる団信のような救済措置はありません。返済を残したまま亡くなってしまうと、相続人が相続を放棄しない限り、返済義務も引き継がれていきます。
相続人がカードローンの返済をしたくない場合は相続を放棄することになりますが、その場合は、プラスの財産も放棄しなくてはならなくなるため注意が必要です。
カードローンも可能な限り早めに返済をして支払いを残さないことが最もよい方法です。
生前の完済がベストだが…どうしても難しそうなら家族へ早めの相談を
カードローンを完済しないまま亡くなってしまった場合、亡くなったあとに請求書が来て困ってしまうケースも十分にあり得えます。完済が難しそうなことがわかっているのであれば、家族や残される人に早めに話をしたり、その事実が伝わるようにしておくことが大切です。
明石 久美
相続・終活コンサルタント/行政書士