これからの日本、就労者の「フリーランス化」が進む可能性も

もちろん、上記は会社員だけを前提にした話ではありません。筆者は、これから日本も「フリーランス化」が進むと見ています。わかりやすいのは映画制作です。監督や俳優から脚本、撮影、音楽に至るまで、ほぼ全員がフリーランスで、作品が完成したら解散してバラバラになります。クリエイティブな仕事は、このようなプロジェクト単位の働き方に変わっていくと思われます。

ただし、フリーランスだけで映画制作はできません。多額の資金や大勢のスタッフとの契約を管理し、映画館での上映やネットでの配信を行なうためには、バックオフィス的な事務管理を行う映画会社が必要です。このように、クリエイティブな仕事と事務管理の仕事が分離していくことでしょう。

今後、フリーランスとして働く人が増えると、従来のような人間関係には変化が生じるかもしれません。同じ企業の従業員といった連帯感や緊密な関係も、希薄になる可能性もあるでしょう。もしかしたら、今後は「友達」の概念も、大きく変化するかもしれませんね。

新NISA、銘柄研究より「インデックス・ファンド」がお勧めなワケ

資産形成の大きな助けになるのが、2024年から始まった新しいNISA制度です。最適な投資はインデックス・ファンドの積み立てでしょう。

ノーベル賞学者が提唱した現代ポートフォリオ理論では、リスクとリターンのバランスを考えれば、インデックス・ファンドがもっとも投資効率がよいと証明しています。これにタイパ(タイム・パフォーマンス)の観点を加えれば、その優位さは圧倒的です。

インデックス・ファンドの毎月定額積み立てなら、最初に設定さえすませてしまえば、以降はなにもする必要がありません。そもそも『会社四季報』を読んで銘柄研究をしたり、取引時間中にモニターで値動きを監視したりするのは、一般の投資家にとって有意義とはいえません。日々しのぎを削っているプロたちと一般人が同じ土俵に立ったところで、勝負の結果は見えているからです。

成果に一喜一憂するのはストレスですし、冷静さを失って大きな損失を出してしまう、あるいは投資がいやになってやめてしまう、といったことになれば、資産形成は実現不可能。自分にとってメリットの高い方法を、ぜひ選んでください。

岸田 康雄
公認会計士/税理士/行政書士/宅地建物取引士/中小企業診断士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/国際公認投資アナリスト(日本証券アナリスト協会認定)

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