運用利益を年金のように受け取れるファンドを利用する
証券会社にもよりますが、この定期換金(売却)サービスには、「定口解約」と「定額解約」の2種類の取り崩し(受け取り)方法があります。違いをよく理解して、ご自身の老後資金設計に役立ててください。詳しく見ていきましょう。
定口解約
受け取りたい年数(例:30年など)を指定し、保有口数を解約年数で等分し、さらに1年間の解約回数(毎月受け取りの場合は12回)で等分した口数を都度解約していきます。確実に決められた期間で受け取れますが、受取額は解約時の基準価額により変動します。そのため、毎回決まった金額が受け取れることにはならないことにご注意ください。
下記の例は、当初400万円を一括で預け入れ、30年間で毎月受け取るケースです。
定額解約
1年で受け取りたい金額(例:100万円など)を指定し、1年間の解約回数(毎月受け取りの場合は12回)で等分した金額相当分の保有口数を都度解約します。受取額は一定ですが、解約時の基準価額により解約する口数が変動するため、受け取れる期間は変動します。
受取金額が一定のため、生活費の補填など継続的に取り崩す場合に適しています。しかし、基準価額が下落した場合には売却口数が大きくなってしまい、想定していた期間よりも前に資金が枯渇してしまう恐れもあります。基準価額の暴落や下落局面が続いてしまった場合には、注意が必要です。
下記の例は、当初400万円を一括で預け入れ、毎月1万円ずつ受け取るケースです。
なお、実際にご利用の場合は手数料や利益分には税金がかかりますので、窓口等で説明を受けて納得のうえ、意思決定しましょう。また、受け取り期間の途中で亡くなった場合は、残りの資産残額は相続財産となります。