うちの子、発達障害?と思ったら相談できる「児童相談所」…主な役割と相談の流れ

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うちの子、発達障害?と思ったら相談できる「児童相談所」…主な役割と相談の流れ

うちの子、発達障害では? そう思ったら、まず相談するところとして「児童相談所」があります。そもそも児童相談所とは、どのようなところなのでしょうか? 基本的な役割などとともに、「発達障害なのでは?」と疑うきかっけとなる「感覚過敏」について解説していきます。

児童の権利や福祉の保護・向上を目的とした公的機関

児童相談所は、児童の権利や福祉の保護・向上を目的として設立された公的機関です。児童虐待や家庭内の問題、学校でのいじめなど、子どもたちが直面するさまざまな問題に対応するための窓口として存在しています。

 

【主な役割】

①相談対応

子どもや保護者、園や学校関係者からの相談を受け付け、適切なアドバイスや支援をおこないます。

②一時保護

危機的状況にある子どもを、一時的に保護し、安全な場所を提供します。

③専門家との連携

必要に応じて、医師や心理士、弁護士などの専門家と連携し、総合的な支援につなげます。

④家庭訪問

家庭の状況や子どもの様子を把握するため、家庭訪問をおこない、必要に応じて支援を提供します。

 

【相談したらどうなる?】

では、児童相談所に子どものことで相談をしたらどうなるのでしょうか? まず最初に、相談者の状況や悩み、要望について詳しくヒアリングがおこなわれます。匿名での相談も可能です。次に、事情を詳しく聞いた上で、適切なアドバイスや対処法の提案があります。その後は必要に応じて、心理的なサポートや法的な支援、生活面でのアドバイスなど、多岐にわたる支援が提供されます。一度相談した後も、フォローアップとして状況の進展や変化を確認し、長期的なサポートが継続されます。

 

児童相談所は、子どもたちが安心して生活できる社会の実現を目指しています。相談は無料で、プライバシーもしっかりと守られます。子育てについて悩みや問題がある場合、一人で抱え込まず、専門家の助けを借りることで、より良い解決策が見つかるかもしれません。安心してご相談いただければと思います。

「感覚過敏」と「発達障害」との関連性について

「感覚過敏」とは、一般的な人々が通常感じるよりも、感覚が非常に敏感に反応してしまう状態を指す言葉です。視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感だけではなく、無意識に使っている固有感覚、平衡感覚などでも生じます。

 

個人によってその範囲や程度は異なりますが、たいていの人なら無視できるような刺激を無視できなかったり、過敏に反応したりすることで、日常生活や園・学校生活で困難が生じることが多くなります。

 

【原因】

感覚過敏の原因は明確に分かっておらず、複数の原因が考えられる場合もありますが、一つの要因として発達障害による影響が挙げられます。脳機能に偏りのある発達障害の子どもは、感覚に関する困難を抱えている場合が多いと言われています。

 

ただし、感覚過敏があるからと言って、発達障害であるとは限りません。単独で現れることもあります。てんかんや片頭痛により脳の神経細胞が過敏になり、感覚過敏の状態を引き起こす場合や、目、耳、鼻などの損傷によって感覚過敏の状態が引き起こされる可能性も考えられます。ほかにも、ストレスや不安は多くの感覚過敏の状態と関連すると言われています。

 

【困難】

感覚過敏のある子は、日常生活においてさまざまな困難を抱えがちです。園や学校での集中力の低下、活動の制限、ストレスや不安の増加などが挙げられます。ですが、周囲が理解を深め適切なサポートを提供することで、感覚過敏によるストレスを減らし、豊かな生活を送ることは十分に可能です。

 

【対応方法】

まず、過敏になっている感覚への過度な刺激を避けるための環境づくりを考えましょう。リラックスできる時間を持つことも重要です。困難に直面した際の心理的なサポートや心理療法の提供、自分のニーズを上手に伝えられるようにするためのコミュニケーションスキルをつけることも取り入れていきましょう。

本連載は、株式会社コペルが運営するホームページ内のコラム(https://copelplus.copel.co.jp/column/)を転載・再編集したものです。