リラックスできるすっきりとした部屋にしたいのに、どこを変えればいいのかわからない。そこまで物は多くないのに、なんだか居心地がよくないと思ったことはありませんか? 今回は部屋にあふれた「文字」に焦点を当て、筆子氏の著書『本当に心地いい部屋: ものが少ないからくつろげる、満たされるから帰りたくなる 』(大和出版)より、快適な部屋をつくるコツを紹介します。
家のなかで注意した方がいい場所
キッチン
台所では、食品のパッケージに気をつけてください。パッケージは、色も派手なので、ノイズが倍増します。派手な袋や箱に入っている食品で、もう食べないものは、捨てましょう。中途半端に余っているものは、1つにまとめてください。
宅配のピザやファーストフードの箱にも文字が入っています。
すぐに食べない残りものは、箱の中に放置せず、別の容器に移し替えましょう。
飲み終わったペットボトルや缶ビールも、文字がついているので、さっさと捨ててください。日本のメーカーは、パッケージに、いろいろな注意書きを印刷しています。「袋が熱くなりますので、取り出すときはやけどに注意してください」とか。
使い終わったらさっさと捨てれば、こうした文字がたまることもありません。
平面をきれいにする箇所でもお伝えしましたが、冷蔵庫の扉にマグネットで貼っている紙類にも、たくさん文字がついているでしょう。
デリバリーのメニュー、ゴミの日のスケジュール、昔もらったグリーティングカードなど。どうしても必要なものだけを残し、あとは捨てましょう。
デザインとして文字がついている食器もあるかもしれませんね。
食器棚の中も見直して、目にうるさいものがあったら、処分を検討しましょう。
バスルーム
バスルームには、パーソナルケアグッズがたくさんありますが、それらのパッケージには、たいてい文字がついています。
シャンプーやコスメのボトルは、売り場で目立つように、色もデザインも派手なことが多いので、たくさんありすぎるとノイズになります。
使っているものは捨てなくてもかまいません。新品のまま、または中途半端に使って放置しているもの、過剰なストック、ためたサンプル品は処分してください。
粗品でもらうタオルは、店や会社の名前が入っているので、目にうるさく、安っぽさがあります。余分なタオルがあるなら、ウエスにしてはどうでしょう?
毎日使うタオルは、気に入ったものにしたほうが、気分よく暮らせます。
各種洗剤のボトルも、色や文字がうるさいものです。よけいなシールが貼ってあることもあります。用途別に、いろいろな洗剤を持ちすぎているなら、これを機会に洗剤の数を絞るといいでしょう。
リビングルーム
居間にあるうるさい文字は、新聞、雑誌、本、CDやDVD、レターラックの中の郵便物です。色を絞る話で書いたように、本や各種メディアの量を減らせば、ノイズも減ります。部屋の片すみに、新聞や雑誌が重なっていたら、片付けましょう。
インテリア小物の中にも、文字がついているものがありますね。
たとえば時計やカレンダー。時計もカレンダーもそんなにいくつもいりません。
地名が入っているお土産も、数が多すぎるとごちゃごちゃの元です。
「よけいな文字を捨てよう」と意識して見てみると、家の中には、想像以上にたくさんの文字があることに気づくと思います。押入れの中に入っている段ボール箱にも文字がついています。文字入りののれんを使っている人もいるかもしれません。
便利に使っているものは捨てなくてもいいのです。ですが、使っていないのに、そのままになっているものは、早めに捨てたほうが居心地のいい部屋になりますよ。
筆子
ブロガー